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民家から50代夫婦の遺体と150匹の猫を発見

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民家から50代夫婦の遺体と150匹の猫を発見
 警察は「こんな状況で人が住めるのか」と唖然(米)

2023年2月8日(水) 

今月2日、米ニューヨーク州の動物虐待防止協会が1軒の民家から150匹もの猫を保護したとTwitterで公表した。
この家に住む夫婦の家族が警察に安否確認を依頼したところ、150匹の猫が住む家の寝室から夫婦の遺体が発見された。
猫たちは数日間水も食べ物も無い状態で過ごしていたと考えられており、猫のほとんどは栄養失調、脱水症状や感染症などを起こし健康状態が悪く、現在は順番に治療を行い里親募集などが行われていると米ウェブサイト『People.com』などが伝えた。


順番に保護されていく猫たち
(画像は『People.com 2023年2月3日付「N.Y. Cops Find Man and Woman Dead in ‘Dilapidated’ Home with 150 Cats Inside: ‘Absolutely Horrific’」(PHOTO: SPCA WESTCHESTER)』のスクリーンショット)

先月30日、米ニューヨーク州ウェストチェスター郡ヨークタウンハイツにある民家の寝室で男女の遺体が発見された。
2人はこの家に住む50代の夫婦とみられており、夫婦の家族が警察に安否確認を依頼したことがきっかけで2人の死が判明し、さらに亡くなった夫婦は家の中で150匹もの猫を飼っていたことが明らかになった。
ヨークタウン警察のロバート・ノーブル署長は(Robert Noble)「このような状況で人が住めるなんて驚きですよ」と現場の様子を振り返った。
死亡した2人については現在検視が行われているが、事件性はないものとみて捜査が進められている。
警察は現場の調査を進めようとしているが溢れんばかりの猫の存在により困難を極めたと言い、同州ウェストチェスター郡の動物虐待防止協会(Society for the Prevention of Cruelty to Animals:以下、SPCAウェストチェスター)に連絡をして応援を依頼した。
現場となった民家は写真を見る限りでは比較的広そうに見えるが、さすがに150匹もの猫が住むには狭かったようで壁の中や天井からも猫が見つかった。
公開された室内を撮影した写真には、汚れた部屋で多数の猫が身を寄せ合ってエサを食べている状況が確認できる。
SPCAウェストチェスターによると猫たちはアビシニアンと呼ばれる品種のミックスで、夫婦が亡くなってから数日間ほど水も食べ物も無い状態で過ごしていたとみられており既に息絶えた猫も見つかった。
ほとんどの猫は上気道疾患、目や皮膚の感染症、栄養失調、脱水症状を起こし健康状態が悪く、中には深刻な状態の猫や妊娠している猫も確認されている。
猫たちは劣悪な環境で発見されたにもかかわらず、社交的で甘えん坊な様子を見せているという。
警察やSPCAウェストチェスターは亡くなった夫婦はアビシニアンの繁殖を行っており、真摯に世話をしていたが数が増え過ぎて手に負えなくなりこのような状況に陥ったのではないかと推測している。
また家の中に大量の猫がいたにもかかわらず近隣住民はまったく知らなかったと言い、近くに住むパティ・ファイファーさん(Patti Pfeifer)は「どこからどうやってたくさんの猫を手にしたのか、こんなに多くの猫をどうしようとしていたのか不思議ですね」と信じ難い状況に疑問を抱かずにはいられなかった様子。
SPCAウェストチェスターで役員を務めるシャノン・ラクハフさん(Shannon Laukhuf)は、1つの現場でこれほど多数の動物救助を行うのは同団体の歴史の中でも初めてだと明かしており、SPCAウェストチェスターは資金援助やキャットフード、毛布やタオルなどの物資の寄付を呼びかけ、猫に治療を受けさせたり里親募集を行うなどを順番に行っている。
なお昨年7月には炎天下の車内から47匹の猫が見つかったケースが大きな話題を呼んでいた。

(TechinsightJapan編集部 iruy)


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