第87回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞!
ボクの大好物は、ご主人様の大好きなジャンク・フード!だけど、ある日、ご主人様が恋に落ち、ボクの楽しい食事の時間に異変が・・・。
●監督:パトリック・オズボーン
『ボルト』(08)のアニメーターとしてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社。
『塔の上のラプンツェル』(09)、『シュガー・ラッシュ』(12)のアニメーター、アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作品『紙ひこうき』(12)、『ベイマックス』(14)のアニメーション・チーフを務める。
自身のアイディアから生まれた短編アニメーション映画『愛犬とごちそう』で監督デビューを飾る。
「愛犬とごちそう」本編クリップ(YouTubeへリンクします)
『愛犬とごちそう』は、ひとりの男性が飼う愛犬であり親友でもあるウィンストンの視点から描かれた物語。共に分かち合う料理の一口一口を通して明かされる愛をテーマとした作品です。
ご主人様と一緒に食べるジャンク・フードが大好きなウィンストンは毎日楽しい日々を送っています。
しかし、ご主人様が恋に落ちてからというもの、楽しかった食事の時間は一変してしまい・・・。
公開された映像では、ご主人様の近くで幸せそうな表情を浮かべてジャンク・フードを頬張る、なんとも愛らしいウィンストンの食事シーンがお披露目。
そのキュートな姿には思わず頬がゆるみます。
そして後半では、ご主人様の異変を察知したウィンストンが凛々しい表情で街へ駆け出すシーンも。
この後にはどんな展開が待っているのでしょうか?
ディズニーでは今回、クリエーターから経理まで、部門も職種も問わず全社員に対して短編アニメーションのアイデアを募集したとのこと。
その結果、最終的にメガホンをとることになったのは、今作が監督デビューのパトリック・オズボーン。
『ボルト』『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』などの長編アニメーションや、短編『紙ひこうき』にもアニメーターとして関わった後、『ベイマックス』でもアニメーション・チーフを務めるスゴ腕の持ち主です。
自身も愛犬家で3匹の犬と育った彼は、「最近(のディズニー・アニメーション映画)は人間が主人公の作品が続いていたから、スタッフの半数近くが四足歩行の動物をアニメートしたことがなかったんだ。特に足の動きが非常に複雑だから、ビデオに撮り、何度も何度も再生を繰り返して研究したよ」と強いこだわりを語っています。
前回のアカデミー賞では『シュガー・ラッシュ』と同時上映された『紙ひこうき』が短編アニメーション賞を受賞していることについては、「僕はたくさんの人々に楽しんで観てもらえれば十分満足だよ。それが、何よりの“ご褒美”だから」とあくまでも謙虚な姿勢。
「もし一生短編だけ撮って暮らしていけるなら迷わずその道を選ぶね(笑)」とすっかり短編アニメーションの製作にハマってしまった模様です。