映画「ラーゲリより愛を込めて」より
この映画が12月9日(金)より公開されます。
まず最初に映画のあらずじをご紹介します。
※「ラーゲリ」(ロシア語)とは、ソビエト連邦における強制収容所を指す
◆映画のあらすじ
第二次世界大戦後の1945年。
そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。
わずかな食料での過酷な労働が続く日々。
死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。
「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」
絶望する捕虜たちに、山本は訴え続けた―
山本はどんな劣悪な環境にあっても分け隔てなく皆を励ました。
そんな彼の仲間想いの行動と信念は、凍っていた日本人捕虜たちの心を次第に溶かしていく。
山本はいかなる時も日本にいる妻や4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じていた。
終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。
厳しい検閲をくぐり抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。
たった一人で子どもたちを育てている妻を想い、山本は涙を流さずにはいられなかった。
誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には、彼の体は病魔に侵されていた・・・
◆この映画を当ブログに掲載した背景と「クロ」の物語
この映画に黒い犬「クロ」が登場します!
(映画の1コマより)
「クロ」は史実の犬です。
1945年の敗戦で、満州方面にいた元日本兵はソ連兵にシベリア収容所に連れていかれ、日々過酷な労働の中およそ7年が経過したある日、シベリア収容所に黒い子犬が現れ元日本兵と出会い、「クロ」と名付け、そしてみんなの心のよりどころとなっていきます。
1956年、いよいよ日本へ帰る日が来て、元日本兵たちはナホトカ港へ行き船で舞鶴港へと向かうのですが・・・「クロ」を一緒に連れていくことはできず、収容所に残しお別れしました。
ところが、ナホトカ港から船に乗って船が進みだした時、「クロ」の姿がありました。
「クロ」は氷の上を船に向かって走ってきますが、氷の上から海に落ちては・・・みんなどうしたらいいのか焦りました。
そして船長に船を停めるようみんな必死でお願いしました。
船を停めることは禁止されていましたが、船長は決断して船を停めました。
ただひたすら船に向かってくる「クロ」、船から梯子を降ろしなんとか「クロ」を救うことができたのです。
そして「クロ」と共に舞鶴港に着くことができました。
「シベリアからやって来たクロ」という題名で舞鶴引揚記念館に制作された物語りがあります。
【制作にあたって】
東舞鶴高校では、引き揚げの歴史を私たちが語り継いでいき、平和の大切さを伝えていきたいと考えています。
これまでも、様々な活動をしてきましたが、その一つとして「シベリアからやって来たクロ」を制作しました。
シベリアで辛い毎日を送っていた人々と、一匹の犬との心の交流を描いた話です。
この話が皆さんの心の中に少しでも残り平和を考えるきっかけにしていただけると大変嬉しく思います。
シベリアから来たクロ - YouTube
平成28年9月東舞鶴高等学校 生徒会
この物語は、弊会の活動行事「みんなで学ぼう!動物あいご2022」で、画像andナレーション形式で行いました。
厳しい悲惨な時代の中での心のよりどころとなる感動の実話です。
戦後77年経過、日本は平和なときが続いていますが、平和ボケ?になることなく現在の日本人があの厳しい時代を乗り越えてきたということを感じて欲しいです。
弊会の今年1年間の活動紹介の中で後日詳細を載せますので是非ご覧ください。
この映画早く観たいですね。
なんと、敦賀アレックスシネマにて12月9日(金)より上映されます!
皆さん、もぜひ観に行ってくださいね。
”生きる”とはどういうことなのか?考えるきっかけになるのではないかと思います。