ビーグル犬4千匹を米研究施設から保護
劣悪な飼育環境、子犬が原因不明の大量死
2022年7月13日(水)
(CNN)
米動物保護団体HSUSは、バージニア州カンバーランドにあるエンビーゴ社の研究施設で飼育されていたビーグル犬4000匹を、米国内各地の保護施設に移して里親を探すと発表した。
この計画については先週、米連邦裁判所が承認していた。
米動物保護団体が研究施設で飼育されていたビーグル犬4000匹を保護
エンビーゴの施設では、9カ月にわたって行われた一連の立ち入り検査で動物福祉関連の違反が70件以上見つかった。
米農務省の調査によれば、2001年1月1日~21年7月22日の間に、原因が分からないまま死んだ子犬が300匹以上に上っていたことが判明。
同施設は再発防止のために死因を究明する措置も講じていなかった。
6月の申し立てによると、連邦当局は既にビーグル犬446匹を差し押さえていた。
HSUSは今後約2カ月の間に、残るビーグル犬を同施設から移送する予定。
経費は同団体が負担する。
この施設を運営していたエンビーゴの親会社イノティブは裁判所の判断を受け、カンバーランドの施設の閉鎖計画を遂行すると発表した。
ビーグル犬の保護に協力した上院議員のマーク・ワーナー、ティム・ケーン両氏は声明を発表し、「4000匹近いエンビーゴの犬たちが、生涯にわたる苦しみを免れ、温かい家庭に引き取られることを嬉しく思う」と述べ、「これで犬たちが劣悪な状況や許しがたい苦痛にさらされることはなくなる」として施設の閉鎖を歓迎した。
先に差し押さえらえた446匹のうち、1歳~6歳の36匹を受け入れたという保護団体の代表スー・ベル氏はCNNの取材に対し、わずか3週間で里親が見つかったと話している。
ベル氏は4000匹の移送にかかわる作業チームの一員として、7月19日には約200~250匹のビーグル犬を同施設から引き離したいと話している。
ビーグル犬を米研究施設から保護
4000匹が保護されることになった研究施設は閉鎖される/Sue Bell/ Homeward Trails
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