施設の紹介
大自然の中でキツネたちとあそぼう!
大自然に100頭をこえるキツネが放し飼いにされています。
キツネはおなじみのキタキツネと、めずらしい種類の銀ギツネ、青ギツネ、プラチナギツネ、シャドーギツネ、十字ギツネの合計6種類のキツネたちがお出迎えいたします。
園内は森の中に整備されていて、そこを歩けば後ろからついてくるキツネがいたり、衣服を引っ張るキツネがいたりと、キツネの知らなかった生体を観察できます。
そしてキツネの他にもウサギなどの動物とふれあうことができます。
それから、売店ではたくさんのキツネグッズなどを販売しております。
みちのく路、宮城蔵王のキツネ村に足を運んでみませんか?
皆様のお越しをスタッフ一同心よりお待ちしております。
入場に際して楽しくご利用いただくためにも係員からの注意事項はよく聞いて頂き指示には必ず従って下さい。
軽食の提供はゴールデンウィーク、お盆期間中のみになります。
1月10日から3月18日迄、毎週水曜日定休日です。
定休日以外年中無休。
雨天OK! 駐車場あり。
団体割引もございます。
詳しくは電話か当日、入場受付にてお問い合わせ又はご相談下さい。
(有)蔵王キツネ村
〒989-0733
宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3
TEL:0224-24-8812
FAX:0224-24-8464
キツネ村の仲間たち
キタキツネ
プラチナギツネ
十字ギツネ
ギンギツネ
北極ギツネ(ブルー)
北極ギツネ(シャドー)
寄生虫、エキノコックスについて
この施設は大丈夫か?
当蔵王キツネ村は、平成2年開設以来、エキノコックスを入れない、感染させない、の万全の対策を組み、場内のキツネたちは全て人工的に繁殖して慣らしたものです。
それでも万が一を考え毎年虫卵検査等を北海道臨床衛生検査技師会(有)アマネセルと連携し実施しており、今までの感染はゼロ(フリー)の実績です。
加えて年2回特別駆虫として生エサにプラジクアンテル(商品名ドロンシット)を投与して二重三重の感染対策を取っています。
その他病気についても帯広畜産大学の指導、情報交換などをしており安心してキツネに触れ楽しんで下さい。
どこから入ってきたのか?
エキノコックスは主に多包虫の寄生虫でシベリア、中央アジア、ヨーロッパ中部、アラスカ等の北半球寒冷地に限られ(分布は北緯40度以北とされている。)日本では大正8年北海道の礼文島で野ネズミが大量発生し天敵として千島列島のキタキツネが放たれた。
この時エキノコックスも一緒に入ってきたとみられている。
それから半世紀の間に北海道全域に汚染が拡大しつつあると思われます。(数年前に青森北部でも確認)
どうして感染するのか?
野生のキタキツネと犬、野ネズミの間には、食べる、食べられるという関係がありエキノコックスに感染したネズミをキツネ、犬などが食べますと体内の腸の中で寄生し成虫となり、その虫卵が糞便とともに排泄されます。
その卵が何かの機会で人間の口に入ると肝臓に幼虫として寄生してエキノコックス症を引き起こします。(但し潜伏期間は10数年と長い)
卵が口から入った時だけで仮に幼虫が口から入っても感染しません。
豚も感染しますが、豚から人間、人間から人間、野ネズミから人間の間で感染することはありません。
予防方法とは?
北海道衛生部、保健環境部では次の事項をよびかけているので北海道に行く時は参考にして下さい。
①沢水や小川などの生水は飲まない。
②野生の果実、山菜などはよく洗うか熱を加えてから食べる。
③野外の外出後は手をよく洗う。
④野生の動物やキツネにえずけはしない。近づかない。
1、場内駆虫消毒 月1回
2、生体径口駆虫処理 月1回(エサに混入)
3、道路等殺菌消毒毎日
4、特別駆虫処理 年2回(7月と12月)
キタキツネの子別れについて
大自然の中で、種々の不思議な生き様を繰り広げるのである。
春、まだ浅い頃、交尾期を迎え4~5月に3匹ないし5匹の子ギツネが生まれる。
親ギツネは、生まれてきた子ギツネに対して深い愛情をふりそそぐ。
やがて春が終わり、短い夏が訪れ、8月下旬前後の三日間劇的な子別れの儀式がおこなわれるのである。
子別れ・・・
親ギツネのはかりしれない、暖かい愛情の中で育まれてきた子ギツネたちが突然親ギツネに突放されるのである。
子ギツネがいつものように巣穴に入ろうとすると、親ギツネは狂ったように、彼らに襲いかかる。
子ギツネにとっては思いもよらない出来事である。
すっかり当惑して何度も何度も親ギツネに哀願して巣穴の中に入ろうとする子ギツネたち。しかし、親ギツネは決して彼らを許しはしない。
子ギツネにとって安全で暖かい家ー巣穴から考えられない厳しさで追いやられるのである。
それは子ギツネたちが、新しい自分の領地を自らの力でひらき、そこで力強くいきていかなければならないことを教えようとする親ギツネの愛情のこもった、しかし、悲しくつらい別れの儀式なのである。
これほど悲しく、これほどしれつで、これほど厳粛で、これほど愛情豊かな儀式が他にあるだろうか・・・
子ギツネたちは、親ギツネから離れ、それぞれの力の限りをつくして生きてゆく。
しかし、大自然の脅威は彼らに対してあまりにも非情である。
あるものは、冬のブリザードの中で食を失って飢え死にし、またあるものは犬をはじめとする天敵に襲われ、また人間の手にかかり死んでゆく。
彼らは10匹のうち1匹ぐらいしか生き残れないという。
私たちの周囲を見てみると子は親の愛に甘え、親もまた子を盲愛し、新しい人生の場である就職先にも付き添っていく。
こうした今の時代に生きる私たちにとって、この子別れの儀式に見る切ないまでの、真摯な親の愛は何か考えさせられるものがあるのではないのでしょうか。