ペットショップに300匹置き去り 岩手県が緊急保護、譲渡を準備
2022年6月29日(水)
岩手県奥州市のペットショップで経営者が不在となり、猫や犬など約300匹の動物が店内に取り残されていたとして、県は29日、動物を緊急保護し、動物愛護団体を通じて譲渡の準備を進めていると発表した。
関係者によると、ショップの経営者は死亡したという。
県によると、店内に取り残されていたのは犬61匹、猫149匹のほか、ニワトリやカナリア、ハムスターなど。
死んでいた動物は確認されていない。
6月2日、動物が放置されているとの情報が寄せられた。
職員が餌を与え、ケージを掃除しながら保護を始めた。
動物は順次、県内9保健所や災害時の動物救護活動協定を結ぶ愛護団体に移送している。
動物のうち約1割は体調を崩しており、県が治療する。
犬猫に関しては感染症予防のワクチン接種も施す。
受け入れ環境が整っている希望者に譲渡する方針。
手続きは準備が整い次第、各保健所のホームページに掲載する。
県によると、ペットショップは5月下旬に廃業。
台帳の管理不備や動物用のケージ不足があり、県が15年ほど前から指導していた経緯がある。
県民くらしの安全課の担当者は「結果的に多数の動物が残されて残念。適正な飼育が行われるよう指導していく」と話した。
【写真】取り残された動物を運び出す職員=28日
「健康確保が困難に」 県が緊急措置として保護
廃業のペットショップに300超のイヌ・ネコなど
2022年6月29日(水)
5月末に廃業した岩手県奥州市のペットショップに300を超える動物が取り残されたことを受け、県はすべての動物を緊急的に保護しました。
新しい飼い主に譲渡する準備を進めています。
イヌやネコ、それにカナリアなどの鳥類あわせて300を超える動物が残されていたのは、岩手県奥州市のペットショップです。
店は5月29日に動物取扱業の登録期限が切れ、廃業しています。
県は動物の今後の対応について店側と協議を続けていましたが、6月2日以降、経営者と連絡が取れなくなり、県の職員や従業員などがエサやりや掃除などを続けていたということです。
県は6月21日から県内の保健所にイヌとネコを移動させ、29日、動物愛護団体への譲渡に向けた手続きを始めました。
(岩手県県民くらしの安全課 佐藤義房総括課長)
「このまま放置すると動物の健康、安全を確保するのは困難だったということと、周辺の生活環境。こういったことに支障が生じるということの恐れが非常に高いと思いましたので、緊急的にこういった保護をさせていただいたということであります」
県はこの店のすべての動物について殺処分は行わず、譲渡による解決を目指していて、準備が整い次第保健所や動物愛護団体のホームページを通じて新たな飼い主を募集することにしています。
「健康確保が困難に」 県が緊急措置として保護 廃業のペットショップに300超のイヌ・ネコなど(IBC岩手放送) - Yahoo!ニュース