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戦地に残されたペット ポーランドの獣医師たちの思い

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戦地に残されたペット ポーランドの獣医師たちの思い

2022年3月28日(月) TBS NEWS

ロシアによる侵攻で日常が破壊されたウクライナでは、取り残された多くのペットの命も脅かされています。
救出活動に取り組む獣医師らの思いを取材しました。
ウクライナからの避難する人が現在も絶え間なく入国する、ポーランド国境の街・メディカ。
ペットを連れた人の姿も目立ちます。
「もちろん一緒に避難します。彼女は私たち家族の一員なんです」
しかし、ウクライナ国内では戦争の混乱で飼い主と離れ離れになった多くの動物の命が危険な状況にあるといいます。
獣医師 ヤクブさん 「ウクライナのシェルターには餌も水も電気もない。戦闘に巻き込まれるおそれもあり、このままでは多くが死んでしまいます」
動物病院を運営するヤクブさん。
戦争が始まって以降、ウクライナ側の動物愛護団体などと連絡を取り合い、これまでに犬や猫、260匹以上を受け入れています。



記者 「戦争で劣悪な環境におかれたウクライナのペットたち。負傷して緊急治療を必要とする動物も多くいます」
救出されたペットは大きな問題がなければ動物愛護団体とも連携して新しい飼い主を探します。
しかし、けがをしていなくてもダメージを負っているペットも多いと言います。
Animal Sanctuary Pegasus オルガさん 「この子にも飼い主がいたはずですが、今はとても悲しそうです。飼い主は戦争で亡くなってしまったのかもしれません」
ヤクブさんたちは、受け入れだけではなく車でウクライナ国内に入り、ペットの救出を続けています。
戦闘地域から数キロしか離れていない地点を通らなければならないこともあるといいます。
活動は危険を伴いますが、たどり着いた先で目にするのは劣悪な環境下で、助けを待つ動物たちの悲惨な現状です。
獣医師 ヤクブさん 「動物たちに国籍はありません。ウクライナで苦しむ動物たちも、人間と同じように助けを求める権利があります。戦争で動物たちが命を落とすのを世界は決して許しません」
保護するのは犬や猫だけではありません。
今、スタッフたちの希望となっているのは、子ヤギのサシュカ。
前足が変形した状態で生まれ、飼い主が戦地では育てられないと病院に助けを求めました。
手術を受け懸命に歩こうとする姿が共感を呼び、平和のシンボルとして人気を集めているといいます。
「ギブスなしで歩いたのは初めてだよ」
翻弄される小さな命たち。
人々は、ただ、戦争が一刻も早く終わることを願っています。

戦地に残されたペット ポーランドの獣医師たちの思い - YouTube


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