犬・猫の殺処分率全国ワーストは長崎県 2020年度は1953匹
原因は“人間の無責任”
2022年1月13日(木) テレビ長崎
2020年度、長崎県内の保健所で犬と猫あわせて1953匹が殺処分されています。
背景を取材しました。
環境省のまとめによりますと、2020年度長崎県内の保健所で殺処分された犬は425匹、猫は1528匹でした。
保健所に引き取られた犬と猫2763匹のうち、71パーセントにあたる1953匹が殺処分されていて、都道府県別の「殺処分率」では、長崎が全国ワーストでした。
長崎市の長崎市動物管理センターです。
KTN記者 「こちらでは20匹の猫が新しい飼い主を探しています。触れ合ってみるととても人懐っこいことが分かります」
長崎市では2020年度殺処分した犬は「ゼロ」。
一方、猫は563匹と17年前の2003年と比べると約87パーセント減少したものの、「ゼロ」とは程遠い現状です。
その理由は…
長崎市動物管理センター 松永 唯史 所長 「野良猫の生まれたばかりの子猫が持ち込まれるのがほとんど。やはり、猫の放し飼いをしたり無責任なエサやりをすることが原因」
無責任なエサやり行為により野良猫が繁殖、生まれた子猫が持ち込まれ、引き取り数・処分数が増えているといいます。
長崎市はエサやりの規制を含めた動物愛護に関する条例を2月議会に提出予定で、7月の制定を目指しています。
長崎市動物管理センター 松永 唯史 所長 「たくさん猫が入ってきて(持ち込まれて)譲渡をしているが、なかなかまかなえるだけの貰い手がない状況。室内で猫は飼っていただきたい」
長崎市動物管理センターでは引き取った犬・猫の新たな飼い主を探していて直接見学することができます。
長崎市のホームページでも写真を見ることができます。
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