国によって全然違う!『犬と人の関係性』4ヵ国を解説
2021年8月23日(月) わんちゃんホンポ
1.ドイツの人と犬の関係性
ドイツはペット先進国と呼ばれていますね。
日本との違いは「ドイツには仔犬の生体販売を行うペットショップが存在しない」ということです。
ドイツでは『ティアハイム』という動物保護を行う民間の施設があります。犬を飼いたい時はティアハイムに訪れ、新しいパートナーを得るという仕組みです。
ティアハイムで暮らす犬の中には新しい家族と出会うことができない犬もいますが、生涯を安全に幸せにティアハイムで過ごすことができます。
万が一、飼い主と暮らすことができなくなってしまった場合にもティアハイムで再び保護されます。
2.スウェーデンの人と犬の関係性
スウェーデンでは狂犬病の発症がなく、予防注射の義務がありません。
日本との大きな違いですよね。
他国に犬を連れて行く場合には狂犬病予防注射を受けなければなりません。
スウェーデンにはペットショップが存在しておらず、犬を迎える時は個人のブリーダーから譲り受ける場合がほとんどです。
初めて会ったその日に家族に迎えることはなく、何度も犬と会って相性を確かめるのだそうです。
1日3回の散歩が必要、5時間以上お留守番をさせてはいけないとされているスウェーデンには「犬の保育園」があります。
昼間に犬のお散歩をする学生アルバイトもあり、「国民みんなで助け合いながら犬の面倒を見よう!」という体制が整えられているようです。
そのため、高齢の一人暮らしの人の多くが犬と暮らしています。
3.アメリカの人と犬の関係性
アメリカでは州ごとに法律の制定が異なるため、州ごとに人と犬との関係性も異なります。
ロサンゼルスでは犬を繋いだまま3時間以上放置していると虐待と見なされます。
さらにカリフォルニア州では、年30ドル程度を犬の登録料として支払う義務があります。
ニューヨーク州では生後4カ月以上の犬は自治体への登録が必須であり、去勢手術済の証明書を提示しなければなりません。
日本でも犬の自治体への登録が必要ですが、去勢手術は義務化されていないのが大きな違いです。
4.フランスの人の犬の関係性
フランスではペットショップでの生体販売が厳しく規制されています。
基本的にはブリーダーから譲り受け、シェルターなどの保護施設から受け入れるのが一般的です。
インターネットで里親を募集している犬を迎えたり、知人から譲り受けたりすることも少なくはありません。
日本との大きな違いは、公共交通機関を犬と一緒に利用することができるということです。
電車やバスの座席に犬が座っていることもありますし、百貨店の中を犬のリードを引いて歩く飼い主の姿も見られます。
賃貸物件では「犬や猫の飼育を拒否してはいけない」というルールが設けられているため、ペット可であることが当たり前です。犬と暮らせる家を探す必要がありません。
驚きのルールはもうひとつあり、愛犬の名前を飼い主が自由に決めることができません。
生まれた年によって頭文字が決められているんです。
2020年生まれの犬の名前の頭文字にはRを使うというルールが設けられているなどし、名前を知るだけで年齢が分かる仕組みなのです。
まとめ
国によって違う犬と人の関係性について、ドイツ・スウェーデン・アメリカ・フランスの犬事情を解説しました。
✔ドイツには仔犬の生体販売がなく、ティアハイムという施設から犬を譲り受ける
✔スウェーデンには狂犬病予防注射の義務がない
✔ロサンゼルスでは犬を繋いだまま3時間以上放置していると虐待と見なされる
✔フランスでは愛犬の名前を飼い主が自由に決めることができない
日本の犬と人の関係性と比べても大きな違いがあります。
公共交通機関を犬と一緒に利用することができるフランスを羨ましく思う人は多いのではないでしょうか。
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