手足が不自由な人をサポートする「介助犬」
県内で唯一介助犬と暮らす男性の思い
2021年7月12日(月) テレビ金沢
目が見えない人をサポートするのは盲導犬だが、手足が不自由な人を助けるのが「介助犬」だ。
県内にはわずか1人だけ介助犬とともに生活する男性がいる。
金沢市の平野友明さん52歳。
12年前、仕事中の事故で脊髄などを損傷し胸から下が動かなくなり、介助犬のピースケと一緒に生活している。
平野さんは内臓にもダメージを受け血圧や体温の調整が難しくなった。
そのため体調が急変することもあり、事故から数年は妻の克美さんが付きっきりで生活していた。
しかし、そうした生活は介助犬がきてから一変。
もし平野さんの体に異変があった場合はピースケが呼び鈴を押し家族に伝えてくれる。
数年前までは家と病院を往復する生活だったが、最近は奥さんのサポートなしでスーパーに買い物に行けるようになった。
介助犬の同伴に理解あるお店がある一方、同伴を断られることもあるという。
国内では盲導犬や介助犬といった補助犬の同伴を拒んではならない法律が施行されている。
しかし、介助犬はその歴史が浅いことなどから認知度は低くその数は盲導犬と比べると10分の1以下の60頭にとどまっている。
県内でも介助犬を利用しているのは平野さん1人だけだ。
平野さんは少しでも介助犬を理解してもらいたいと講演会を開いていたが、去年からコロナ禍のため活動ができずますます認知度の低下が進むのではないかと危惧している。
それでも、今できることは自らが広告塔になってピースケと一緒に街中を歩くことだという。
生活を支え、時に心の支えとなる介助犬。
平野さんはこの先、介助犬とその利用者がいち早く暮らしやすい世の中になることを願っている。
補助犬もっと知ってMOVIE PART1 - YouTube
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