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歩きスマホ中に盲導犬の脚を踏んだ乗客

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歩きスマホ中に盲導犬の脚を踏んだ乗客
 内容に「ひどすぎる」「許せない」の声

2021年5月16日(日) grape 

数々の訓練を受け、視覚障がいを持つ人を安全に誘導してくれる、盲導犬。
また外でむやみに吠えないようしつけてある場合が多く、街中で落ち着いた行動をしています。

電車内で盲導犬に出会ったシマ(@kainekonoshima)さんが、一連の出来事をTwitterへ投稿。内容に「酷い」「注意したい」といった声が上がりました。
投稿者さんが、電車に乗っていた時のこと。
その日は、車内でよく見かけるという、盲導犬とそのユーザーがいたそうです。
盲導犬は、席に座るユーザーの足元で大人しくしていました。
すると次の瞬間、歩きスマホをしていた人が、犬の存在に気が付かなかったのか、盲導犬の前脚を踏んで行ったというのです。


車内で脚を踏まれた盲導犬、注意喚起に反響

会社帰りに電車の中で良く会う盲導犬の子で席を譲るのは当たり前なんだけどいつもこの状態で手を投げ出してるので前に歩きスマホで乗り降りする奴が脚を踏んだんだよ!
声1つ出さないで耐える姿を見て今はドアが開く度にわざと前に立って踏まれないようにしてる。本当に歩きスマホは止めて欲しいよ!

その盲導犬は、痛みを感じていたと思いますが、声も上げずただ静かに耐えていたのだとか。
ユーザーにとって、盲導犬はまさに自分の目そのもの。もしも盲導犬が脚にケガをして、動けなくなってしまっては大変です。
また、盲導犬は大切なパートナーでもあります。
パートナーが傷付けられるのはとても悲しく、つらいことです。
投稿者さんは「それからはドアが開くたびに盲導犬の前に立ち、脚が踏まれないようにしました。本当に歩きスマホはやめてほしいです」と注意喚起をしています。
投稿に対して、ネット上ではこのような声が寄せられました。
・もしもケガをしていたらと思うと、胸が痛くなりました。酷すぎる。
・痛かっただろうに…。歩きスマホは自分自身も周囲の人にとっても危ない。本当にやめてほしい。
・きっとすぐに立ち上がれるように前脚を出していたんだろうな。自分も盲導犬に出会った時は気を付けたいと思います。

歩きスマホは、事故につながるケースもあり危険なため、絶対にやめましょう。
特に混み合う車内などでは、周囲の状況に気を配れるようにしておきたいですね。

盲導犬に出会った時は
日本盲導犬協会は、街中で盲導犬を見かけた時はユーザーが助けを必要としている場合を除き、『温かく見守っておくこと』を呼び掛けています。
また、電車内で脚を踏まれた盲導犬に出会った時や、誤って踏んでしまった場合は、ユーザーへ声がけをしましょう。
正しい知識が広がり、さまざまな人が安心して過ごせる社会にしていきたいものですね。

[文・構成/grape編集部]

 

「歩きスマホ」について

◆概要
歩きながらスマートフォン等を操作すると、視覚が狭くなり、鈍感になる危険性が指摘されている。
歩きながらスマホを操作している本人は周りが見えにくくなるため(視野は通常歩行時の約1/20 で、対象物を認知できるのは1.5m まで接近した時点)、周辺の歩行者に接触する事がある。
信号不注意で道路を横断したり赤信号を無視するなどして、自動車、オートバイ、自転車などとの接触して死傷する交通事故が多発している。

また、駅のホームから線路に転落したり、階段ほかで転倒したりして死傷する事もある。



また接触がなくとも、周辺を歩く人の流れに乗れないため、周りの通行人が回避する必要が生じるなど、交通の流れを妨げるためマナー違反とされている。

そのため、携帯電話各社は歩きながらのスマートフォン等の使用をできる限り控えるように呼び掛けている。

◆社会問題化
東京消防庁が2014年4月28日から5月7日に同庁のインターネットモニターとして登録された管内在住の満18歳以上の男女400名に対し、歩きスマホに関するアンケート調査を行ったところ、49.1%が歩行中又は自転車乗車中にスマホや携帯電話を使用したことがあると答えた。
NTTドコモの調査では、99%が「歩きスマホは危険」と感じながら、73%が「歩きスマホの経験がある」と回答し、歩きスマホ経験者の66%が「人にぶつかったことがある」、3.6%が「線路に転落したことがある」、18%が「転んだことがある」と答えた。
リビジェンが2013年8月5日に全国の10代・20代のスマートフォン利用者の男女500人に、歩きスマホの経験の有無を調査したところ、86.8%が「ある」と答え、頻度については「日常的」が40.1%、「たまに」が51.8%、「殆どしない」が8.1%だった。
インサイトが2013年8月28日から9月4日までに、札幌圏内在住の500人の男女を対象にインターネット調査を行ったところ、44%が歩きながらスマートフォン等を使うことがあると答え、そのうちの38%が人とぶつかりそうになった又はぶつかったと回答、「歩きスマホをやめた方がいいか?」という質問に対しては80%が「やめた方がいい」と回答し、歩きスマホをすることがあると答えた者でも62%が「やめた方がいい」と答えた(することがないと答えた人は93%が「やめた方がいい」と回答)。
MMD研究所が2014年11月19日から20日にスマートフォンを所有する20歳以上の男女648人を対象に行った調査では、歩きスマホについて82.4%%が「危ないと思う」、16.2%が「やや危ないと思う」と回答した。

◆歩きスマホに関する事故・事件
国土交通省によると、携帯電話やスマートフォンを操作していて駅のプラットホームから転落する事故は、2010年度は11件、2011年度は18件、2012年度は19件(転落者数の0.6%だが、36.2%にあたる1,185人は「その他、不明」で、また、同省の担当者は「酔客は酔っているから自分では線路から上がれず、駅員が助けるから転落の事実がわかるが、歩きスマホで転落する者は自分で上がってしまい、自ら駅員に『スマホのため』とは告げないため、不明に入っているか、件数に上がっていない可能性がある」と指摘)、2013年度は45件と、年々増加している。
東京消防庁管内(離島を除く)では2010年から2014年までの間に152人(このうち30人は2014年に搬送された人数で暫定値。毎年わずかながら増加)が歩きスマホ等に係る事故で救急搬送され、年齢区分別では40代が最多(2位は20代、3位は30代、4位は10代)で、事故種別では転落(階段・線路等)が25%も占め、場所別では道路・交通施設が80.3%を占めている(このうち全体の25%は駅)。
このうち2013年までの搬送人数は122人で、102人(83.6")が軽症、16人が中症等(要入院)、3人が重症で、1人が死亡した(後述)。
また、京都府警は性犯罪被害に遭いやすくなるとして、セコムも犯罪被害に遭いやすくなるとして、歩きスマホをしないよう注意を呼び掛けている。
さらに、歩きスマホをめぐって口論になり、暴行などの事件に発展するケースもある。

法規制による罰則、絶対必要!


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