【獣医師監修】
犬を留守番させる時は電気を点ける?それとも消しておく?
2021年4月4日(日) 監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
仕事や外出で飼い主の帰りが遅くなる時、留守番している犬のために、部屋の照明は点けておいた方がいいのでしょうか。
犬に留守番をさせる際に役立つグッズとともに紹介していきましょう。
◆犬を留守番させる時、電気は点けておいた方がいい?
結論からいうと、犬を留守番させる時に照明を点けておく必要はありません。
ペットとして人間と生活するようになったことで、昼も夜も眠るようになりましたが、犬はもともと夜行性の動物です。
野生下においては昼間に眠り、夜に行動していた犬は、暗い場所が苦手ではありません。
むしろ、犬は元々暗い穴倉の中で眠っていた動物なので、明るすぎる照明を不快に感じる犬もいます。
もし、照明を点けていくのであれば、犬のベッドやケージから離れたところに暗めの明かりがあれば充分でしょう。
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◆いつもと同じ環境を作ること
犬は普段の生活と何かが違うと感じると、それがストレスになり、長時間吠える、破壊行動に出るなどの場合があります。
犬に留守番をさせる時には、まず留守番自体をストレスに感じないようにすることが重要です。
そのためにも、留守番中は犬がいつも過ごしているのと同じ環境を作ってあげるようにしましょう。
いつも明るい部屋で過ごしている犬であれば、照明を点けたまま留守番をさせるのもいいかもしれません。
いつも何かしらの音や映像が流れている家の犬ならば、テレビやラジオを点けたままにして、留守番させるのもいいでしょう。
ただし、明るすぎたり、音がうるさすぎたりすると、犬が落ち着いて眠ることができず、かえってストレスを与えてしまうおそれがあります。
愛犬が普段どういう状況で過ごし、どのような場面でリラックスしているか、よく観察してみてください。
◆犬の留守番中に役立つもの
出典 : Africa Studio /Shutterstock.com
犬に留守番をさせる時に、役立つグッズについて紹介していきます。
1.コング
犬にとって留守番は、退屈な時間です。
留守番に慣れ、独りを楽しむことができる犬は眠って過ごすことができますが、寂しがり屋の犬は、飼い主の姿が見えないことに不安を感じてしまうので、なかなか眠ることができません。
そんな時には、長い時間独りで遊べるおもちゃを与えるといいでしょう。
そんな、長時間遊べる犬のおもちゃとして、長年愛されてきたのが「コング」です。
コングは、ひょうたんのような形状をしたおもちゃで、中におやつやペーストを詰め込んでおける仕組みになっています。
その形状により、床に落としたり、転がったりする時に不規則な変化をするので、独りで遊んでいても飽きにくいといわれています。
素材は耐久性の高いゴム製で、犬が長時間にわたってかじり続けても壊れにくく、サイズも超小型犬用から大型犬用まで幅広く展開しているため、飼い主が目を離しても誤飲しづらいというメリットがあります。
中に詰めるペーストも様々な味が用意されており、また、中身がすぐに飛び出さないように工夫されているので、留守番中の退屈を紛らわしてくれるでしょう。
2.カメラ
仕事や用事などで長時間家を空ける時に、家にいる犬の様子が気になるという人は、室内にカメラを設置し、犬の様子を確認してみてはどうでしょう。
留守中の犬の行動を確認することができるペットカメラは、スマートフォンのアプリなどを使って、いつでも犬の様子を確認することができるほか、中には音声をやり取りしたり、遠隔操作でカメラに映る角度を変更したり、拡大したりできる製品もあります。
それぞれのスペックや機能を見比べて、目的に合ったカメラを選びましょう。
人と暮らす犬にとって、留守番は避けて通れないものです。
照明やおもちゃ、カメラなどを有効に使い、愛犬がストレスを感じないように、工夫してあげてください。
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