軽度の障害がある人 保護猫・犬と幸せに
2020年12月1日(火) 日刊県民福井
◆同居できるグループホーム きょう福井にオープン
保護した猫や犬と生活する軽度障害者向けグループホーム「おーるわん」が1日、福井市江端町にオープンする。
家庭のような居場所を提供するとともに、動物を殺処分から救う取り組み。
動物との触れ合いを通して、入居者に癒やしの効果も期待される。
経営する「オールワン」の石山大作社長(43)は「障害者も健常者も動物も、みんな一つ。みんな一緒に幸せになれるよう協力したい」と意気込む。
(成田真美)
グループホームの共用スペースで猫のコクを抱いた石山社長(右)と、ハクを抱いたサービス管理責任者の資格を持つスタッフ=福井市のおーるわんで
おーるわんは軽度の精神、知的、身体障害がある18〜64歳の人を対象にしたグループホーム。
個室とみんなで食事を取る共有スペースがあり、スタッフが24時間常駐する。
朝夕の食事を提供し、就労支援もする。
最大の特徴は、動物と暮らせることだ。
入居者は共有スペースで保護猫・犬と触れ合うことができる。
世話は基本的にスタッフが担う。
これから入居者と一緒に暮らす姉妹の子猫ハク(左)とコク
◆一日から一緒に暮らすのは、姉妹の子猫コクとハク
あわら市の田んぼにいたところを県動物愛護センターに保護され、おーるわんが引き取った。
石山社長は「入居者は動物に癒やされ、大切に思うようになるはず。命の大切さについて考える場になれば」と話す。
警備会社を経営する石山社長は昨年12月、知人を通じて、ペット共生型の障害者グループホームを全国展開する会社の社長と出会い、話を聞いた。
事業を通して人と動物の命を守れることに感銘を受け、「自分もやりたい」との思いが湧き上がった。
2年前から迷い猫を会社で引き取って育てており、社員への癒やし効果も実感していた。
今年1月、グループホーム開設に向けて新会社「オールワン」を設立。
徒歩圏内に福井鉄道江端駅や病院、大型商業施設がある好条件の土地を確保した。
介護福祉士やサービス管理責任者の資格を持つベテランスタッフらを集め、準備を進めてきた。
動物共生型の障害者グループホームは県内では珍しく、県内の福祉関係者から注目を集めている。
「このような取り組みが広がるよう先例を作りたい」と石山社長は意欲を見せる。
3棟を新築し、各棟に保護猫や犬がいる共用スペースと個室10室を設ける計画で、3棟のうち1棟が先行オープンする。
2、3棟目は2021年4月までに完成する見込み。
体験入居を経て正式に入居を決めてもらう。
個室に自分のペットを持ち込むこともできる。
利用料金(家賃や水道光熱費など)は1カ月7万3千5百円。
国と市の補助を受けることもできる。
(問)オールワン=0776(38)7002
私たちの福井県に動物福祉の輪が広まっていくことへのきっかけになると感じています。
動物福祉社会の実現は私の一番願っていることでもあり、非常に嬉しく思います。
下記ホームページです。
(byぬくもり)
http://allone-fukui.com
「動物福祉」とは何なのか?皆さんご存じでしょうか・・・
はっきり言って、日本は欧米先進国に比べてまだまだ低いレベルにあると思います。
後日、「動物福祉」について掲載します。
非常に重要なことですので拡散等おこなっていただければ幸いです。
(byぬくもり)