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動物保護に尽力する女性と必死に生きる動物の姿が胸を打つ(印)

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「安楽死寸前の動物に第二の人生を」
 保護に尽力する女性と必死に生きる動物の姿が胸を打つ(印)

2020年11月18(水) Techinsight

虐待、育児放棄、事故、老い、病気などで特別なケアが必要な動物ばかりを集め、愛情を注ぎ続ける女性がいる。
インド在住の女性と第二の人生を与えられた動物たちとの関わりを捉えた姿が、多くの人の心を捉え感動を与えている。『InspireMore.com』などが伝えた。


特別なケアが必要な動物を保護する女性(画像は『The Logical Indian 2020年10月24日付「MyStory: ‘Tails Of Compassion’ Is About Giving Hope, Unconditional Love To Specially-Abled Animals’」』のスクリーンショット)

インドのハリヤーナ州グルグラムに住むディブヤ・パーササラティさん(Divya Parthasarathy)は2017年8月、動物保護団体「Tails of Compassion(ToC)」を設立した。
幼い頃から動物が大好きだったというディブヤさんは「動物保護施設はたくさんあっても、年を取ったり障がいを負って捨てられた動物の引き取り先がほとんどない。安楽死されてしまうしかない動物たちをなんとか救えないだろうか」とリサーチを重ね、慈善団体である「ToC」を立ち上げた。「Tails of Compassion(ToC)」の「Compassion」とは思いやりを表す言葉で、ディブヤさんの活動をストレートに表している。
「もし人間だったら『年を取ったからもういらない』とか『事故に遭って歩けないからもう世話をしない』なんてことはしないでしょう。でも一部の心無い人たちは、動物をいとも簡単に捨ててしまう。なぜ人間は思いやれるのに、その愛を動物に向けることができないのか…。そこから私の活動が始まったのです」と熱く語るディブヤさん。
現在は犬が約40頭、ヤギ3頭とニワトリ1羽、子牛数頭とかなりの数の動物を保護しており、3年間で保護した動物は300頭以上になるという。

「ToC」の活動は寄付や地域の協力で成り立っており、ディブヤさんは保護した動物や施設の様子をSNSに頻繁に投稿している。
その活動はインドのメディアでも取り上げられており、今夏に保護したオス犬“マスター・シフ(Master Shifu)”の様子を捉えた動画は多くの人の関心を集めた。ディブヤさんによると、マスター・シフは骨の成長不良などにより骨や関節が変形してしまうくる病を患っており、市場に捨てられていたところを保護されたという。
ディブヤさんは「マスター・シフは前足が変形して上手く歩けず、市場で保護されなかったらきっと命はなかったと思います。しかも獣医に安楽死を勧められ、私たちが引き取ったのです」と明かすと、このように続けた。
「私は動物にまだ生きる可能性が残されているなら、安楽死をさせることが正しい選択とは思っていません。」
「マスター・シフが施設に来た当初は、大型犬に喧嘩をふっかけるなどかなり攻撃的でした。また自分の殻にこもり人間や犬たちにも打ち解けられないようでしたが、私は時間をかけて『ここは安全なんだよ。あなたが大好きよ』という気持ちを伝え、少しずつ信頼を得たのです。マスター・シフが心を開くまで1か月半ほどかかりました。」
マスター・シフのように「ToC」にやって来る動物たちは、虐待を受けたり、事故に遭ったり、捨てられたりとつらい経験をしてやってくる。
施設内にいるほとんどの動物たちが足がなく上手く歩けなかったり、目が見えなかったりと何らかの障がいがある。
しかし「ToC」のSNSの動画や写真を見ると、動物たちはのびのびとしており、ディブヤさんをはじめとするスタッフのことを心から信頼しているのが分かるのだ。
ディブヤさんは『The Logical Indian』のインタビューに応じ、動物たちへの想いを次のように語った。
「ここにやってきた動物たちが、自分らしく変化を遂げていくのを見るのは本当に嬉しいし、この仕事にやりがいを感じます。」
「事故に遭い、身体が麻痺してしまった犬でも魂はあるのです。私は動物たちの『生きたい。障がいに負けない』という気持ちを大切にしてあげたいのです。」
「犬は物ではありません。だから犬を所有するという考えはもう捨てるべきです。私はToCにやってきた全ての動物たちを、自分の子供だと思って接しています。私たちは犬の飼い主ではなく犬の親なのです。そしてできればより多くの人が老犬や障がいを持った犬に興味を持ち、親になってくれることを願っています。」
なおディブヤさんの夢は今の施設を拡張し、もっと多くの動物たちを保護することだそうで「経済的にも、肉体的にも、精神的にも決して楽ではありません。でも私は愛と希望を与えることができるこの仕事が大好きだから、前進あるのみです」と瞳を輝かせた。

(TechinsightJapan編集部 A.C.)


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