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アライグマ、4年連続で400匹超え

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4年連続で400匹超え 旧田辺市のアライグマ捕獲

2020年9月4日(金) AGARA(紀伊民報)

農作物や住宅に被害を出しているアライグマが、和歌山県の旧田辺市内で2019年度に471匹捕獲された。
捕獲数が400匹を超えるのは4年連続。
アライグマの調査を続ける田辺市ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんは「農業関係者らの捕獲努力によって生息数の急増は回避できているが、依然増加傾向にある」と指摘している。
調査によると、02年度の捕獲数は67匹だったが、03年度に138匹となり、09年度に200匹となった。
さらに15年度には299匹を数え、16年度からは426匹、489匹、406匹、471匹と高止まりしている。
また、出生数を反映する0歳と1歳の捕獲数は増加傾向にある。
19年度では雄が235匹、雌が129匹と全体の8割近くを占めた。
生息数を低下させるには、出生数を減少させる必要があり、そのためには成獣雌の捕獲が欠かせないとしている。
しかし、繁殖可能な1歳以上の成獣雌の捕獲は全体の4分の1程度にとどまり、十分とは言えないという。
鈴木さんは「アライグマは生まれた翌年から出産可能な動物。現状の捕獲努力を維持し、地域の皆さんに協力してもらって目撃情報を雌の捕獲実績につなげる取り組みが必要」と話している。


農地近くの樹上に潜むアライグマ(和歌山県田辺市で)

アライグマ 北米原産。
頭胴長40~60センチほど。
白い顔に黒色のマスクを着けたような外見、長いふさふさとした尾にある黒いしま模様が特徴。
1970年代以降、ペットとして国内に持ち込まれものが逃げたり、捨てられたりするなどして野生化。
その後、農作物を食い荒らしたり、家屋に侵入したりする被害が相次いでいる。
感染症の問題もある。
外来生物法で特定外来生物に指定されている。

 

人間社会が被害を受けることはもちろん、なんの罪もないアライグマが悲惨な処分をされてしまう。
人間の身勝手な行動がこのような結果になることを多くの人が認識すべき。
(byぬくもり)

 

アライグマ

アライグマは北アメリカ原産地の野生動物で、ペットとして1970年代後半に日本に輸入されるようになりました。
しかし、手先が器用なために飼育檻から逃してしまったり、成獣となり飼いきれなくなって捨てられたりするケースが続出しました。
もともと繁殖力が多く、日本にはアライグマの天敵がいないため、野生化し自然繁殖し増加、雑食性の強い生態なため、農作物や家屋への侵入による被害が深刻化しています。
かつてはテレビアニメで人気者だったアライグマ。
『あらいぐまラスカル』は、1977年1月2日から12月25日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。
原作はアメリカの作家・スターリング・ノース(Sterling North)が1963年に発表した、自らの少年時代を回想した小説『はるかなるわがラスカル』(Rascal)。
見た目のかわいらしさとは裏腹に性格は凶暴で、爪は鋭く、感染症を媒介する危険性もある。
移入後の繁殖により、農作物への被害や生態系への影響などが問題となっている。
狂犬病などを媒介することも知られている。
2005年以降の日本では、アライグマは日本の気候に順応し、農作物に被害を与え、生態系を破壊する恐れがあるために、外来生物法により特定外来生物に指定された。
したがって、日本では学術研究などの例外を除き、アライグマの飼育・譲渡・輸入は禁止されており、販売や野外に放つことは厳禁である。

◆アライグマの大きさ(成獣)

頭胴長40〜60cm、尾長20〜40cm、体重4〜10kg稀に20kg
オスはメスよりやや大型

◆アライグマの体の特徴
アライグマの毛色は灰色から明るい茶褐色で尾に黒い輪があり目を覆うように黒い帯があります。
手足は蹠行(しょこう)性で、クマなどと同じく、つま先からかかとまで地面につくので、足跡が子供の手のような長い5本の指がくっきりとつきます。

◆アライグマの行動
アライグマは夜行性ですが、昼間に目撃されることもあります。
木登り・泳ぎが得意。
一夫多妻、休眠により越冬します。
都市部から森林・湿地帯までの水辺に生息。
巣は木のうろや岩穴、人家や畜舎など。
行動圏:直径1-3キロメートルの範囲。

◆アライグマの繁殖
アライグマの繁殖は年1回、1〜2月に交尾し、63日間の妊娠期間を経て、春に3〜6頭の子を産みます。
また、春の繁殖に失敗すると秋に再繁殖する場合もあります。

◆アライグマの食べ物
アライグマの食性は雑食性で、小型のほ乳類、野鳥とその卵、魚類、両生類、は虫類、昆虫類、果実、野菜、穀類などを食べます。

◆アライグマの運動能力
垂直方向のジャンプ力は約110cm。
障害物を飛び越えることはせず、必ず障害物の上部で一時停止します。
水平方向のジャンプは、約120cm離れた窓枠から餌場の棚に飛び移ることが確認されていますが、再現性はなく閉鎖的な施設内の空腹時における極希な行動とされています。
バランス感覚は優れていて、水平に張った針金の上を尾でバランスをとりながら渡り、垂直の針金も簡単に登ることができます。
地面と防止柵等の隙間から侵入するのは得意ですが、自ら穴を掘って侵入することはしません。


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