容器に頭を突っ込んで抜けなくなったクマ、湖上で一家が救助 米
2020年6月30日(火) CNN.co.jp
プラスチック製の容器に頭を突っ込んだ状態で泳ぐクマ
米ウィスコンシン州の湖で釣りを楽しんでいた一家が、プラスチック製のチーズボール容器に頭を突っ込んだ状態で泳ぐクマを発見し、救助する出来事があった。
トリシア・ハートさんと夫のブライアンさん、息子のブレイディさんの一家は、28日にマーシュミラー湖へ釣りに出かけた際に、水面でもがくアメリカクロクマに遭遇した。
この時のクマの様子についてトリシアさんは、「私たちが何とかしなければ、間違いなく岸にたどり着くことはできないと思った」「息も絶え絶えだった」と振り返る。
そこで一家はボートでクマの背後に回り、ブライアンさんが容器を引っ張った。
いったんは手を放してしまったものの、クマの片耳が出たのを見て再び引き返し、もう1度引っ張ると、容器が外れてクマは自由になり、岸に泳ぎ着くことができた。
およそ5分間の出来事だった。
「かわいそうなクマを助けられて本当によかった。動物が苦しむ様子は見たくない」とハートさんは語る。
湖岸で見守っていた人たちからうわさが伝わり、リゾート内のバーはハートさん一家の勇気ある行動の話でもちきりになった。
一家が伝え聞いたところによると、このクマは3~4日前から頭に容器をかぶった姿で出没していたという。
ウィスコンシン州天然資源局にも何度か通報があったものの、うっそうとした森林に阻まれて発見できていなかった。
トリシアさんがフェイスブックに投稿したクマ救出の動画は、80万回以上も再生されている。