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犬猫殺処分の現状学ぶ

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保護犬・猫 殺処分の現状学ぶ 下京・一念寺(京都)

2020年6月29日(月) 朝日新聞

京都市下京区の一念寺で28日、保護犬や保護猫、殺処分の現状について学ぶイベント「いぬとねこ」が開かれ、保護猫約40頭の譲渡会などがあった。
動物福祉団体「Pawer(パワー).」(同市中京区)が主催。
アメリカの動物福祉施設でボランティアを経験した大西結衣さん(34)が、「人と動物との幸せな関係を築きたい」との思いから2016年に設立した。
18年4月から同寺でイベントを開いており、今回で12回目になる。


保護猫の譲渡会では、猫の性格や必要な世話について質問する姿が見られた=2020年6月28日午後0時21分、京都市下京区の一念寺、紙谷あかり撮影

会場では、大西さんが取材してきた国内外の動物保護施設や、殺処分される直前の犬の写真を展示。


国内の殺処分数などのデータも掲示し、大西さんは「現状を知り、自分にできることを見つけるきっかけづくりの場になれば」と話した。
次回は9月27日に同寺で開催する。
問い合わせは同団体のメールアドレス(info@pawer.jp)へ。
(紙谷あかり)

 

Pawer.
“Pawer.”は、殺処分の危機にさらされている犬や猫たちの命を守るために、犬・猫それぞれの様々なジャンルの情報を発信し、ともに学んでゆく場です。
そして、保護動物を助ける活動を行いたい方が、助けを求める施設や団体とつながる場でもあります。 
「一つでも多くの命を守り、人と動物との幸せな関係を築く」
それが“Pawer.”の唯一の願いであり、目的です。
動物福祉に関する意識や制度、習慣が、海外に比べ立ち後れていると感じる日本において、“Pawer.”ホームページでは、アメリカの動物福祉施設でのボランティア経験をもとに、誰もが動物福祉に関心を持ち、考え、行動に移せる情報の発信および交換をしています。

活動名、ロゴマークについて
Paw () × Power(力)= Pawer (動物の声がとどく場所)
Pawerとは、動物の足という意味のPawと、力と言う意味のPowerをかけた造語です。
ロゴ下部の「∞」は、無限大の記号を犬、猫、うさぎのしっぽで表現しました。
言葉を話せない動物たちがずっと幸せに暮らせるよう、生きる権利を守りたい。
そんな思いから、“Pawer.”(パワー)とロゴが生まれました。
(商標登録 商願2016-44972)

〜うさぎに秘められた思い〜
うさぎは、「動物実験」で犠牲になる動物の代表として選びました。
このホームページでは犬や猫を中心に取り上げますが、守るべき命は犬、猫、うさぎに限りません。
そしてそこに優先順位はなく、一つひとつが、かけがえのない命です。
Pawer.では、将来犬や猫の殺処分以外の分野でも動物たちの尊厳を守ることを視野に入れ、より良い社会をつくるために活動を続けます。

開設の経緯
アメリカの動物福祉施設K-9PALSでボランティアをしていた主宰者が、そこで見たのは、保護された犬たちが、施設で生き生きと暮らす姿でした。
アメリカでは彼らを迎えようとする里親は多く、里親と犬とが出合う機会も頻繁にありました。
しかし、そのような国にあっても、特別に仲よく過ごしていた犬が殺処分されるという出来事が起こり、ボランティアでもプライベートでも動物を大切にしてきたにも関わらず、一つの命を救えなかったという矛盾が、悔いや悲しみ、疑問として心に残りました。
同じ時期に、日本の自治体(行政の犬・猫収容所)事情を調べた時、日本では犬・猫たちが大量生産され、捨てられ、譲渡のチャンスもあまり与えられず、殺処分されている現状を知ることになります。
アメリカでの殺処分に疑問を抱いたばかりでしたが、日本はそれ以上に動物福祉において立ち後れていると驚かざるを得ませんでした。
そしてそれは、人々の認識の不足、つまり情報や学びの不足が原因だと気づきました。
そこで、一人でも多くの方に現状を知り、考え、行動していただくために、アメリカでの生活やK-9PALSでの経験があるからこそできる、発信および交流、学びの場を設けることとなったのです。

大西結衣(おおにし ゆい)

・2003年 ニュージーランドに留学
・日本で高校を卒業後、渡米
・カリフォルニア州立大学を卒業
(大学在籍中 K-9PALSで3年間ボランティア活動)
・カリフォルニア州 Tax Preparerとして米税務企業 勤務
・2015年10月 日本で動物福祉活動を始めるため帰国
・2016年1月 Pawer.設立

Pawer. http://pawer.jp/about/


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