自転車で“犬の散歩”中の男性はねられ死亡
軽乗用車運転の22歳女性「暗くて気付かなかった」
2020年5月28日(木) 東海テレビ
女性が運転していた軽自動車
三重県鈴鹿市で27日午後7時過ぎ、自転車に乗りながら犬の散歩をしていた71歳の男性が、後ろから走ってきた軽自動車にはねられ死亡しました。
軽自動車を運転していた女性(22)は「暗くて気付かなかった」などと話していて、警察は女性の前方不注意が事故の原因とみて調べています。
https://www.youtube.com/watch?v=U-stEwDYSLc
「Pet Smile News for ワンちゃん」より
注意して下さい!!自転車での犬の散歩は違法になるって知っていますか?
愛犬の散歩をしていると、時々目にするのが自転車を運転しながらリードを握り、犬を走らせる光景です。
ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても事故になる確率が高いですよね。
確かに楽でワンちゃんの運動にもなると思う方も多いと思いますが本当に危ないです。
実際に何が危ないのかここで詳しくみていきましょう!
◆自転車を運転しながらの散歩は違法
皆さん、ご存じですか?
自転車で犬の散歩をさせることは、法律上は違法とされています。
・道路交通法119条1項9号
自転車の運転者は、ハンドルやブレーキなどを確実に操作し、かつ、道路状況に応じ他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転をしなければなりません。
これに違反したときは刑事罰として3月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられることがあります。
・ハンドルやブレーキを確実に操作することができない
犬は飼い主の計算通りに動いてはくれません。
どんなに注意していても、「気になるものがあれば止まって臭う」「動くものがあれば立ち止まって見入る」時には追いかけようとすることもあります。
そんな行動があれば、たちまち自転車と飼い主さんは大勢を崩すことになります。
とっさの動きに対してハンドルやブレーキを確実に操作することができません。
それどころか、自転車共に転倒する危険さえあります。
・道路状況に応じ、他人に危害を及ぼす危険がある
自転車のハンドルやブレーキを確実に操作できない以上、まわりの人や散歩している犬、車・自転車の方にご迷惑がかかることは目に見えていますね。
迷惑がかかるだけではなく、大きな事故に繋がる危険も大きいです。
そうなれば犬も飼い主も、被害者も悲しい思いをしなければいけません。
このように、自転車での犬の散歩は十分、道路交通法に触れているものだと思います。
◆大切な愛犬にも危険が
出典:David Vy/puppy face
例え、違法でなくても飼い主さんが自転車に乗っていた時、何か起きたら突然の出来事への対処がおくれてしまいます。
・愛犬が障害物にぶつかった時
・リードが自転車に絡まった時
・自転車同士での事故に遭った時
・リードが緩んだ隙に、犬が車に接触した時
注意していても、逃れることができない状況も多いのです。
自転車の横を走る犬に危険が及ぶことは間違えないですよね。
飼い主として責任持って、愛犬の命を救うことができますか?自分の命を守ることができますか?
大切な愛犬のためにも、自分のためにも、危険のある散歩方法は避けるべきでしょう。
◆どうしても自転車に乗せたい時は
出典:Alex Berger/Bike Dog
○自転車カゴに乗せる
犬種に限りがありますが、カゴに乗せて遊び程度に乗せることはできますね。
今は自転車カゴも様々な種類のものがあるので愛犬に適したものを購入されるといいですね。
でも自転車のカゴまでには高さがあるため、慣れていない犬にとってはストレスになることが考えられるので、愛犬の様子を注意しておきましょう。
また、この状態で遠出するのではなく犬の気分転換としてご近所をまわるくらいにしておきたいですね。
○止まっている自転車に乗せる
自宅の庭や駐車場で、止まっている自転車に乗せて遊んであげることは可能ですね。
これについてもストレスを感じるようなら、すぐにやめましょう。
散歩としてではなく、お遊びの一環として自転車に乗せる程度であれば法的には問題ありませんが、犬にとってどうなのかな?ということを常に考えてあげたいですね。
◆まとめ
大切な家族である犬の散歩は、自転車を使うのではなく飼い主さんも一緒に歩くことがベストな散歩方法だと思います。
犬と一緒にに歩くと、季節を感じたり、自転車や車に乗っていては気付かないことにも目を向けることができます。
愛犬とお話しをしながら歩くことで、コミュニケーションも十分にとれますね。
これは一緒に歩いて散歩するメリットだと思います。
「大変・疲れる」といった思いはあるかも知れませんが、散歩については犬を迎える時点できちんと考えておかなければいけないことでしょう。
犬も人間も健康で安全に暮らせることを願いながら、楽しく毎日を過ごしていきたいですね。