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中国で新型コロナめぐる偽情報で犬猫の処分広がる

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中国で新型コロナめぐる偽情報でイヌやネコの処分広がる

2020年4月18日(土) NEWSポストセブン

◆イヌやネコがどんどんと…
ネコが新型コロナウイルスに感染した」とする研究者の論文が発表されたことから、新型コロナウイルスの感染源とされる中国・湖北省武漢市では飼い猫を殺処分にしたり、野良猫を捕まえて殺すなどの行為が広がっていることが分かった。
これはネコから人にウイルスをうつされることを警戒したためだが、研究者は「ネコから人への逆ケースは確認されていない」と指摘したうえで、「ネコを殺したり、捨てたりしないように」と呼びかけている。
一方、今回のウイルスの感染拡大で、広東省深セン市で、イヌやネコを含む動物を食べるという風習を禁止する法律が制定されており、動物愛護団体が歓迎の声明を発表している。
中国のインターネットメディア『澎湃新聞』などが報じた。

「武漢市では今月に入って、市内からイヌやネコが姿を消した」という情報がネット上で流れたという。
これは武漢市の大学病院の研究者が、人からネコへのウイルス感染が確認されたという論文を発表したためだとみられている。
人間からペットのネコに感染した事例は、ベルギーでも見つかったと欧州メディアが報じており、ベルギー保健当局は「ペットとの濃密な接触は避けるように」と注意を発している。
これに対して、武漢市にある大学などの研究者が市内のネコを調査した結果、「野良猫の場合、人が餌をやった際に感染した可能性がある。このため、ペットにウイルスをうつさないために、ペットとも適切な距離を取り、衛生と検疫措置を取るべきだ」としている。
一方、中国政府は武漢市でウイルスの感染が拡大した原因として、武漢市内の動物市場でウイルスが培養され、人間にうつったとして、野生動物の肉などの消費を目的とした売買を禁止する通達を出している。
これを受けて、全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は今年2月24日、感染の温床となる野生動物を食べる習慣の根絶や、全面的な野生動物の取引禁止を緊急に決定した。
中国広東省深セン市は3月、これを具体的に法制化し、5月1日から、イヌとネコの肉の販売・消費を禁止すると発表。
中国の都市がイヌ・ネコ肉の販売・消費を禁止されるのは初めて。
深セン市は声明で「イヌとネコは人間と非常に近い関係を築いている。香港、台湾ではイヌやネコ、その他のペット動物の食用を禁止しており、先進国ではもはや常識だ」と指摘している。


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