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ペットオークションの実態

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1日800頭も「ペットオークション」1頭が数十万円になる理由は?

2020年3月10日(火) Smart FLASH

「1番モニター、トイプードル、オス」「2番モニター、ロングコートチワワ、メス」
3台1セットのモニター(写真上部奥)に、体重、生年月日、ブリーダー名が次々と映し出された。
日本最大級のペットオークション「関東ペットパーク」(埼玉県)で、競りが始まったのだ。
手前に6台あるモニターには、子ネコの中継動画が。
100人近くのペットショップ関係者が凝視する。落札希望者は、手元のリモコンで、1000円単位の指値をする。
競りのスピードはとにかく速い。
最初に表示された価格が目まぐるしく更新され、1頭およそ10秒で落札価格が決まる。
オークションを主催する「ペットパーク流通協会」の上原勝三会長が解説する。



「オークションは、毎週水曜日に開催されます。今日は96のブリーダーさんが参加して、800頭ほどが競りにかけられます。9割が犬ですね。遠隔地から、インターネットで入札に参加する方もいます」
「ペットフード協会」によると、国内でペットとして飼われている犬ネコの合計は、約1800万頭。
犬は微減、ネコは横ばいを続けているが、上原会長は「ペット価格は高止まりしている」と言う。
また、競りの現場にいた業界関係者は、こう語る。
「いまは、住宅事情や飼う方の高齢化もあり、散歩が大変な大型犬より、小型犬が人気です。しかし、小さい犬種の場合、交配も出産も難しくなります。いま人気のフレンチブルドッグも、出産が難しい犬種。だから高価格で取引されているのです」
オークション開始から2時間、現場で調べた。
同じ種類でも落札価格にかなりの開きがあるが、フレンチブルドッグは、出品された4頭すべてが数十万円で落札されていた。
不動の人気3犬種は、トイプードル・チワワ・ミニチュアダックスフント。
上原会長によると、「最近はポメラニアン人気が、じわじわ上昇している」という。
「チャンピオン犬を多く保有しているような、遺伝病検査をおこないつつ正しい交配ができているブリーダーさんの場合、落札価格が高くなったりすることはよくありますね。一方、不人気な毛色や、“出べそ” だったり噛み合わせが “受け口(下の歯が上の歯の前に出ている状態)” だったりすると、落札価格がそれほど上がらないこともあります」(上原会長)
(週刊FLASH 2020年3月10日号)

売れ残った子たちの行く末は・・・
★参考過去記事
ペットショップの闇。大量生産された子犬・子猫の残酷な現実
犬・猫の大量廃棄や遺棄が横行、ペット産業の発展が生み出した“闇”を消すには
TBS「NEWSな2人」 ペットブームの裏にある衝撃な実態 悪質業者、ペットオークションなど


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