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犬の熱中症ご用心

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犬の熱中症、ご用心…室内でも発症

2014年07月08日 読売新聞




暑さが本格化するこの時期、犬を飼っている家庭は熱中症への注意が必要だ。
室内犬でも、適切な温度管理や給水が行き届かないとリスクは高まる。
暑さ対策に使えるグッズも販売されており、うまく活用しながら夏を乗り切りたい。
犬は全身が毛で覆われている上、四足歩行で地面に近いため、アスファルトからの放射熱を受けやすい。
また、汗腺がないので汗で体温を調節できず、呼吸によってしか体にたまった熱を冷ますことができない。
これらの理由から、熱中症にかかりやすいとされる。
ペット保険大手のアニコム損害保険(東京・新宿)が昨年度に行った調査によると、熱中症で犬を通院させた契約者のうち、67%は室内で飼っていたという。
特に7〜8月は発生件数が6月の3倍と急激に増えた。
同社の獣医師小川篤志さんは「人間と違い、ペットは重症になるまで熱中症と気づきにくい。特に家の中だと気を抜いてしまいがち。エアコンを入れ忘れたり、誤って暖房を入れたりして症状を引き起こすケースもある」と注意を促す。
熱中症を防ぐには、エアコンや扇風機で室温を管理し、水分補給を怠らないことが基本。
また、毛の長い犬は、夏向けの「サマーカット」で暑さの負担軽減が期待できる。
トリミングは専門店のほか、大型のホームセンターなどでも行っている。

危険度チェッカー ひんやりマット
暑さ対策グッズを活用するのもいい。
ペットライン(岐阜県多治見市)が5月に発売した「愛犬の熱中症チェッカー」は、温度と湿度から熱中症の警戒度を測定し、ランプとブザーで飼い主に知らせる。
獣医学の専門家が開発を監修した。
犬の散歩や車内に乗せる際などに、リードに取り付けて使える。
ペット用品のオリジナルブランド「ペッツワン」を展開するカインズ(埼玉県本庄市)は、速乾性のあるメッシュ地のクッションに、ひんやりするジェルマットやアルミ製のプレートを組み合わせたマットを販売している。
また、同社の中小型犬に着せる「着るクールプラス」は、繊維に特殊加工を施してあり、赤外線を反射して服と毛皮の間の温度上昇を抑える。
このほか、ペットショップなどでは、フィルターで飲み水を濾過(ろか)する循環式給水器(ジェックス)や、噴水のように水が湧き出すものなど様々な給水器が売られている。

外出中、見守りサービスも
NTTドコモは3月から犬向けの新サービス「ペットフィット」を始めた。
専用端末を首輪などに装着すれば、飼い主がスマートフォンで様子や居場所を確認でき、周辺温度が上昇するとアラームを送る機能が付いている。
留守中でも愛犬の様子を把握できそうだ。
熱中症になりやすい日を事前に知らせて予防につなげようと、アニコム損保は「犬の熱中症週間予報」の配信を4月から始めた。
ホームページ上で毎週金曜日、〈1〉厳重警戒〈2〉警戒〈3〉注意〈4〉やや注意――の4段階で表示する。
9月頃まで続ける予定といい、参考にしてみるといいだろう。
(武田泰介)


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