牙なしゾウのレマ
アフリカでは15分に1頭、 ゾウが殺されている事実を知っていますか?
広大なサバンナで暮らすアフリカゾウのレマが、密猟によって親ゾウを失いつつも、健気にたくましく生きていく姿を描いた感動のストーリー。
アフリカでは、年間何万頭というゾウが象牙需要のために殺され、絶滅の危機が指摘されている。
人間と野生動物の共存を願う著者の想いを、自然画家が描く力強い絵にのせる。
単行本:絵本
文: 滝田 明日香
絵: 小林 絵里子
出版社: NHK出版
発売日:2015年9月18日
定価:1,620円(本体1,500円)
判型:菊倍変型判
ページ数:36ページ オールカラー
◆スクールイベント
2015年11月2日に、絵本「牙なしゾウのレマ」を全国の小学校へ届けるプロジェクトの第一弾として、まずは関東の学校を中心に、1校に1冊ずつ寄付させていただくプロジェクトを始めました。
その後も、NHK出版のご協力のもと5,000校に届けてきました。
また、ひとりでも多くの子ども達に、野生動物の魅力やアフリカのことを知ってもらうために、学校に出向いて授業を行っています。
ゾウの行動やコミュニケーションがどんなことを表しているか?ゾウはどんな役割を持っているのか?私たちとどんな関係を持っているのか?アフリカで野生動物と共に働くってどんな感じなのか?など、楽しく真剣に一緒に野生動物と自然について考える授業です。
今までの実績:
ナイロビ日本人小学校
ヨハネスブルグ日本人小学校
東久留米市立小学校
横浜市立総合高校
中央大学
東京大学
上智大学
宮崎大学
ECO動物海洋専門学校
麦っこ保育園
など
◆みなさまと実現させる読み聞かせキャラバンについて
今回、みなさんのご支援で、絵本「牙なしゾウのレマ」の 読み聞かキャラバンをスタートします!
学校様と声優さんのスケジュールに合わせて、2018年度内に実施していきます。
読み聞かせのイベントでは、必ず絵本を振り返ってアフリカゾウの行動や生態系での役目などの話をきっかけに自然や環境のことを子ども達とワークショップ形式で話し合うミニ授業をします。
読み聞かせ含めてトータルで50分程度です。
難しい問題だからこそ物語を通して学ぶとても大切なエデュケーショなるイベントです。
今まで接してきた子ども達の反応を振り返ると、子どもの発想力にスイッチが入り色んなアイディアや話の展開になる授業をしてきました。
また真剣な眼差しで考えてくれる子たちの姿は私たちにとっても、とても励ましになります。
「牙なしゾウのレマ」の読み聞かせ授業は、この子たちが今後物を買う時に、その行動が地球にどのような影響を与えるか、そんなことを少しでも考えるようになるきっかけになっていると信じています。
訪問予定校(後日発表予定)
東京都小学校 1校
大阪府小学校 1校
鳥取県小学校 1校
熊本県小学校 1校
大分県小学校 1校
北海道小学校 1校
広島県小学校 1校
新潟県小学校 1校
愛知県小学校 1校
など
©Environmental Investigation Agency
◆象牙は生きたゾウから奪い取られたものだと知ってほしい
「象牙は自然に落ちるものです」その言い訳を信じますか。
合法象牙/違法象牙。
どちらかなんて、ゾウには関係ありません。
アフリカゾウ達の悲劇を一人でも多くの日本人に知ってもらい、今後日本が象牙などの取引に関わっていかないように、消費者の需要がなくなるような訴えをしていきます。
全てのアフリカゾウが象牙に変わってしまう前に。
南アフリカで初めて民主的に選ばれた大統領であるネルソン・マンデラは、『教育は最強の武器です。教育によって世界を変えることができます。』と語っていました。
私たちは、この教育の力を信じて一歩を踏み出します。
象牙を「物」として見るのではなく「生きたゾウから奪い取られたもの」という現実を伝えるために、みなさまも私たちの仲間になっていただけませんか。
よろしくお願いいたします。
みなさまからのご支援の使い道について
●読み聞かせキャラバンで学校訪問の移動費
●その他諸経費
おひとりおひとりのご支援を大切に使わせていただきます。
プロジェクトメンバー紹介
●山脇 愛理 代表理事 共同創立者
幼少期父の転勤で、当時まだアパルトヘイトだった南アフリカへ移住。
幼少期からクルーガー国立公園など、保護区で多くの時間を過ごす。
アフリカゾウのドキュメンタリーをきっかけにアフリカの野生動物や自然、歴史や政治など、テレビ取材を通してアフリカの魅力を日本に届ける現地プロデューサーとして活躍。
ケニア在住の親友であり獣医の滝田明日香と共に自分たちが育ったアフリカの大切な資源であるゾウを未来に残すために、祖国日本で象牙の消費と需要を減らす目的で「アフリカゾウの涙」を2012年にスタート。映像の力でアフリカゾウの保全活動を続けながらProject Without Bordersをスローガンに映像の魅力を追求するアメリカのプロダクションMt.MELVILでプロデユーサーとして所属。
こんにちは。私たちの活動に興味を持ってくださりありがとうございます!
20世紀頭に1千万頭いたアフリカゾウは残りわずか3%となりました。
ゾウの種の保全とアフリカの人たちの命を守るために世界各国が今、象牙利用をやめようと動く一方、残念ながら日本は象牙利用の事情は変わっていません。
昔から自然と共存してきた日本人として、アフリカゾウを使い尽くすのではなく、地球に残せるように共感してくださっている皆さんと活動を広めています。
私たちの活動動画を見られた方はゾウの無残な姿にショックを受けられたと思います。
子ども達にはそんな姿を見せたくないです。
どうか、子ども達の未来に本来のアフリカゾウの姿を野生のまま残せるように、この読み聞かせキャラバンを実現できるようにご協力お願い致します。
●D r 滝田 明日香 専務理事 共同創立者
日本、東南アジア、アメリカで幼少期を過ごし、大学卒業後にアフリカに渡り獣医師の資格を取得。
現在はマサイマラ国立保護区内の管理施設「マラコンサーバンシー」に勤務する日本人獣医。
密猟対策の追跡犬・象牙探知犬ユニット結成、肉食獣を感染病から守る為の保護区外の犬のジステンパーと狂犬病ワクチン投与キャンペーン(年間9,000匹)、野生動物の検死、肉食獣(ライオン、チーター、ヒョウ)の個体識別と個体数調査以外にも、ゾウ保護NPO「アフリカゾウの涙」を通して、日本での象牙需要ゼロ運動に力を入れている。
TBS放送「情熱大陸」、「世界ふしぎ発見!」やNHKドキュメンタリーウェーブなど数多くのテレビ番組、雑誌や新聞で活動が紹介されている。
アフリカゾウの消えゆく現場はとても深刻で、そしてその背景にある問題はとても複雑です。
でも私たちの絵本と声優さんの力で、それを魅力的に伝えられるのが読み聞かせイベントです。
アフリカゾウが密猟のターゲットにならなくなる日に向けて、地球でのゾウの未来に向けて、この読み聞かせを広めることは私たち日本人ができるアクションのひとつです。ご協力お願いします!
【特定非営利活動法人アフリカゾウの涙】
「野生動物と人との共存」をモットーにケニアではゾウの畑荒らし・貧困・森林伐採解決に向けて「ゾウよけ養蜂」や材料費0で始める「苗ビジネス」に取り組んでいる。
また密猟阻止のサポートとして同地域に探知犬を寄付。
日本では象牙消費撲滅に向けて、No Ivory Generation Projectを立ち上げ、NHK出版で絵本「牙なしゾウのレマ」を出版し、日本の5,000校の小学校へ贈呈。
アフリカゾウの生息域ケニアで密猟と象牙消費側である日本の両エンドから直に取り組む世界唯一の日本人が運営する団体。