2014年6月19日放送 5:00 - 6:30 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (リポート)
オリンピックなどでもおなじみの馬術競技だが、競技を引退した馬の引き取り手が少ないのが実情となっている。
こうした中、愛媛県久万高原町には今年3月から引退した馬を引き取って世話を始めた女性がいる。
二神愛さんが世話している馬・ウィンダムは人間でいうと70歳の高齢馬。
二神さんは15年前、馬術を勉強するためにオーストラリアを訪問。
住み込みで働いていた牧場でウィンダムに出会い、半年間夢中で世話をした。
現地の馬術大会で何度も優勝。
日本に渡って競技を続けていたが、去年、膝を故障して引退。
二神さんはWEBデザイナーとして働いていたが、ウィンダムの引退を知って引き取る事にし、膝の負担が少ない土の道が多い久万高原町を選んだ。
久万高原町で大きな馬が歩く姿は早くも地域の注目の的となり、ウィンダムに差し入れを持ってくる人もいる。
自分でエサ代を工面している二神さんにとっても大助かり。
地域の人にさらに馬の良さを知ってもらおうと、二神さんはイベントを企画して自治会長のもとへ。自治会長は町おこしになると快諾。
イベントの当日、会場には子ども達や地域の人々60人以上が集まり、最初は怖がっていた子どもたちも乗馬体験をしたりと大成功。
二神さんはこの地でずっとウィンダムと寄り添いながら、一歩一歩、歩みを進めていく。