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ブッシュ元米大統領の介助犬「サリー」

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ブッシュ元米大統領の介助犬、棺に寄り添う

2018年12月4日(火) BBC

11月30日に94歳で亡くなった第41代米大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ氏の棺が3日、ワシントンの連邦議事堂に安置された。
棺は、元大統領が息を引き取った地元テキサス州ヒューストンから大統領専用機でワシントンに運ばれた。
その前には元大統領の介助犬が棺に寄り添って眠る写真を、報道担当が公表した。


ブッシュ元大統領の棺に寄り添って眠る、介助犬「サリー」

ブッシュ元大統領の棺は礼砲21発に送られ、大統領専用機でワシントンに移送された。
通常は「エアフォース・ワン」と呼ばれる専用機は、一時的に「特別空中作戦41」と名称を変更している。
遺体には、息子のジョージ・W・ブッシュ第43代米大統領とローラ夫人が同行した。
機内では、晩年のブッシュ氏を介助した雄犬「Sully(サリー)」がずっと付き添っていた。
3日午後に連邦議会に棺が到着すると、追悼式が行われた。
棺は5日の国葬まで、連邦議会の円形広間に安置される。
遺体は地元テキサス州で、今年4月に亡くなったバーバラ夫人の横に埋葬される。
棺がテキサス州へ戻る際にも、サリーが同行する予定。
一般市民は米東部時間3日午後7時半から5日の葬儀まで、棺にお別れを告げることができる。
葬儀はワシントンの国立大聖堂で行われる。


会議事堂に安置されたブッシュ元大統領の棺(3日、ワシントン)

1989年から1993年にかけて大統領を務めたブッシュ氏は、近年ではパーキンソン病の治療を受けていた。
バーバラ夫人の死去から間もなく、血液の感染症で集中治療室に入院した。
ブッシュ氏を介助し続けたサリーが棺の隣で眠る2日の写真を、ブッシュ氏のジム・マグラス広報担当がツイートし、「任務完了」と書き添えた。


大統領専用機に乗り込むサリー。ブッシュ氏の棺と共にワシントンへ移動した

サリーは、2009年に旅客機をハドソン川に緊急着陸させて乗客乗員155人の命を救ったパイロット、「サリー」ことチェスリー・サレンバーガー氏にちなんで命名された。
亡くなったブッシュ氏は第2次世界大戦中は海軍の戦闘機パイロットだった。
退役米兵に介助犬を提供する慈善団体「アメリカズ・ヴェット・ドッグス」が仲介して、元大統領にサリーを提供した。
2歳になる雄ラブラドールのサリーは今年から、車椅子を使うことの多いブッシュ氏の介助を担当していた。
ブッシュ氏の公式ツイッターアカウントは今年6月、「家族の新しい一員を我が家に迎えられて、とても嬉しい。『サリー』 は美しい、そして素晴らしく訓練されたラブで、アメリカズ・ヴェット・ドッグスから来た。この国の退役兵に尽くしてくれる団体に、これ以上ないほど感謝している」とツイートしていた。



ブッシュ元大統領への手助けで注目、サリーが介助犬に選ばれた理由

2018年12月5日(水) CNN

先ごろ死去したジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の日常生活を支援していた介助犬の「サリー」。
ブッシュ元大統領の棺(ひつぎ)に寄り添う姿が多くの人の心を打った。
ラブラドル犬のサリーは電話への応答や電灯のオン・オフ、品物を取ってくるなど、さまざまな役目を果たすことができる。
介助犬の育成などを行っている非営利団体「アメリカズ・ベットドッグズ」に今年、ブッシュ氏の代理人から介助犬を利用したいとの連絡が入った。
同団体は、体の不自由な退役軍人や現役の兵士に介助犬を無償で貸し出している。
ブッシュ氏は頻繁に旅行をして訪問者も多いことから高い順応性を持った介助犬が必要だと考えられた。
そして、高齢で車いすのブッシュ氏の手助けをするのにサリーがぴったりだとすぐに思い至ったという。
今年の夏にサリーは介助を始めた。
団体はブッシュ氏にサリーとうまくやれるようトレーニングを受けてもらったという。
アメリカズ・ベットドッグズは2003年から介助犬の育成を行っている。
介助犬は日々の生活の手助けを行うだけでなく、介助を受ける人たちが直面するであろう新たな困難を乗り越えるためのモチベーションにもつながるという。
「介助犬」と一口にいっても、介助される側の不自由さの種類によって、特別な役割を果たすよう訓練を受ける。
「盲導犬」は主に目が不自由だったり低視力だったりする人の移動などを支援する。
「聴導犬」は聴覚障害者に対し、ドアベルや警報器が鳴った際などに注意を促す。
「介助犬」は四肢の欠損があったり車いすで移動したりする人に対し、品物を持ってきたり、ドア開けるなどして支援する。
「セラピー犬」はPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの影響を和らげるためのセラピーを提供できるよう訓練を受ける。
同団体は必要としている人々に無償で介助犬を提供しているが、育成や訓練で1頭あたり約5万ドルの費用がかかるという。
介助犬が手助けする相手とペアになると、その後、1人と1匹はチームとして動けるようにトレーニングを受けることになる。

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