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相模原市で猫5匹の死骸 毒殺か

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相模原市で猫5匹の死骸 毒殺か・・・凶悪犯罪の予兆?

2018年11月28日(水) 産経新聞

相模原市中央区田名の相模川河川敷で、18日と25日に猫の死骸が計5体発見された。
死骸の付近に散らばっていたキャットフードには、明らかに色が異なる粉末が混ざっていた。
神奈川県警相模原署はキャットフードに毒薬が混ぜられ、猫が虐待されて殺された可能性があるとみて、動物愛護法違反などの容疑で捜査を進めている。
また、市内の同県警津久井署管内でも同様の不審なキャットフードが発見されていたことも28日、捜査関係者への取材で判明。
関係各署などが警戒を強めている。


薬品が混じっているように見える現場にちらばっていたキャットフード

18日午前8時ごろ、相模川河川敷で「散歩をしていたら、猫が死んでいるのを発見した」と近くに住むパートの女性(71)から110番通報があった。
現場に駆けつけた同署員は河川敷に3体、近くの住宅街の駐車場に1体の猫が倒れているのを確認した。

青色の粉末
4体の死骸の周りには、キャットフードが散らばっていた。
そして、1週間後にも同様の事件が発覚。
25日午後3時半ごろ、散歩していた60代男性から通報があり、相模川河川敷の高田橋高架下で、猫の死骸が1体発見された。
「猫の死骸が発見されるのはよくあること」と捜査関係者は話すが、今回の事件には不審な共通点がある。
いずれも死骸の近くに容器が置いてあり、ちらばっていたキャットフードに青色の粉末が混ぜられていたのだ。
18日に猫の死骸を発見して通報した女性は、発見時のことをこう振り返る。
「いつも通り、犬の散歩をしていたら、階段の斜面の植え込みのそばに猫が倒れているのを見つけた。ショックで気が動転してしまって、言葉が出なかった」。
女性は野良猫たちに餌をやって、猫と戯れることを日々の楽しみにしていたという。

一線を画す行動
そして、「とても怖い」と恐怖を口にした。
また同じ日に駐車場で猫の死骸を発見した近くに住む会社員の40代女性は「河川敷には近くの保育園児もよく遊びに来る。子供にも危険が及ばないか不安だ」と話した。
福岡大学人文学部で犯罪心理学を研究する大上渉准教授は「虫やカエルなどを殺すのはよくあること。しかし、人間に近い犬や猫などの哺乳類を殺す行動は、異常な点で一線を画す」と指摘する。
大上准教授によると、動物を虐待する心理的要因はさまざまという。
(1)ストレス発散(2)虐待自体が楽しいと感じる(3)動物に恨みがある-などだ。
そのうち、多くはないものの苦しむ姿を見て快感を感じる人は、「後に凶悪犯罪を起こすことがある」(大上准教授)。
平成9年に神戸市須磨区で発生した、当時中学3年で14歳の少年による連続殺傷事件、通称「酒鬼薔薇聖斗事件」では、少年が“人の死”に強い関心を持ち、猫を殺すようになったが、それでは満足できなくなり、「人の死を理解するために人を殺さなければならない」として、殺人の欲望をエスカレートさせていったことがよく知られる。

津久井署管内でも
大上准教授は「日本では動物虐待の犯人像を研究するデータがまだまだ少ない」と話した上で、「米国では後に凶悪犯罪を起こす人の多くが、小さい頃に動物虐待を行っていたという統計がある。こうした人物は共感性が欠如しているといえる」と語った。
実は津久井署管内でも、似たような不審な餌が見つかっている。
24日午後7時ごろ、相模川沿いの三栗山スポーツ広場駐車場内で、野良猫に餌やりをしている70代女性から、「自分が設置している(猫の)餌箱の中に、青っぽいものが入っている」と110番通報があったのだ。
幸いにも不審な餌を食べた猫はいなかったが、一連の猫虐待に関連がある可能性もあるとみて、各署が鑑定などの捜査を進めている。

【用語解説】動物愛護法
全ての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性を知った上で適正に取り扱うようにすることが基本原則。
愛護動物を殺しまたは傷つけた場合は、2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処されるとの規定がある。
愛護動物とは、牛、馬、豚、ヤギ、犬、猫、鶏などのほか、人が占有している哺乳類、鳥類、または爬虫(はちゅう)類の動物を指す。


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