土佐犬に襲われた女性が死亡 放した飼い主逮捕、道警
2014年04月23日 日本経済新聞
北海道白老町の浜辺で2月、動物にかまれたような傷のある女性の遺体が見つかり、道警は23日、放した土佐犬が襲って死亡させたとして、重過失致死の疑いで、飼い主で同町の無職、佐治清容疑者(65)を逮捕した。
逮捕容疑は2月26日午前、同町の浜辺で、周囲を十分確認せずに大型の土佐犬2頭をつなぐ綱を放した結果、犬に襲われた同町の主婦、橋場トミ子さん(当時59)を転倒させ、海で水死させた疑い。
2頭は3〜4歳とみられ、体重はいずれも約50キロ、体長は100センチ超だった。
事件後、苫小牧保健所で殺処分された。
道警によると、佐治容疑者が倒れている橋場さんを見つけ、近くの駐在所に届け出たが、すでに死亡していた。
司法解剖の結果、死因は水死だったが、顔や腹に多数のかみ傷があった。
道警が佐治容疑者に任意で事情を聴いた際、同容疑者は「自分の犬が(浜辺で)倒れている女性をかんでいるのを見た」と話していたという。
〔共同〕