児童と一緒に成長 ヤギとお別れ(福井)
2018年11月28日(水) 朝日新聞
福井県小浜市次吉の市立国富小学校で飼育されていた2頭のヤギが、借りていた県畜産試験場に帰ることになり、27日にお別れ式が開かれた。
国富小は再編で来春に閉校となる。
お別れ式でヤギと最後にふれあう児童たち=2018年11月27日、福井県小浜市次吉の市立国富小学校
ヤギは5歳の双子で、雄の「むさし」と雌の「さくら」。
毎年5月から11月まで試験場から借り受け、今年で4年目となる。
児童たちは夏休みも欠かさず、当番制でえさやりや散歩の世話をしてきた。
当初は中型犬ほどの大きさだったが、体長はむさしが75センチ、さくらが63センチに成長した。
お別れ式では、これまで測定してきたヤギの体重や胸囲の数値を発表したり、世話をしている様子の写真を交えたスライドを上映したりした。
最後のえさやりでは、「ありがとう」「元気でね」と声をかけた。
別れに涙を見せる児童や教員もいた。
5年の竹内唯紗(いさ)さんは「来たときはものすごく小さかったのに、本当に大きく育った。散歩のときに逃げられそうになるのを引っ張ったので、体力がついた。寂しい気持ちでいっぱいです」と話した。
(菱山出)