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重いやけどの猫2匹相次ぐ(埼玉)

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重いやけどの猫、2匹相次ぐ
 さいたまの自治会「虐待やめて」
 診察の愛犬病院「死亡しておかしくない」

2018年9月18日(火) 埼玉新聞

20日から動物愛護週間が始まる。
さいたま市見沼区で熱湯を掛けられたような重いやけどを負った野良猫2匹が見つかり、住民の間に「動物を虐待するのはやめて」と呼び掛ける動きが広がっている。


頭や背中などにやけどを負ったクロ。熱湯を掛けられたとみられ、2匹のうち、より重い症状だった=7月21日(提供写真)

保護した同区の60代女性は「二度と同じような被害を出したくない。身近な猫が悲惨な目に遭っていることを知ってほしい」と、大宮東署と地元自治会に相談。
事態を重く見た東門前第一、風渡野などの近隣3自治会は8月から街角の掲示板約10カ所に負傷した猫の写真入りチラシや、環境省のポスターを貼り、動物虐待防止を呼び掛けている。

被害に遭った猫は、保護した後に女性が名付けた雄のクロと、雌のチャチャ。
7月上旬、頭や顔、背中など数カ所の皮膚がただれ、赤く腫れた2匹を見沼区内のそれぞれ別の場所で発見した。
7月下旬までに1匹ずつ、数日かけて女性が保護して獣医師に見せたところ、2匹とも重いやけどを負い、それぞれ2週間の入院が必要だった。
現在は快方に向かっている。
相談を受けた大宮東署はさいたま市動物愛護ふれあいセンターに通報。
同センター職員は「危害を受けた動物の通報は今年初めて」とまれなケースとした上で、「ひどいけが。熱湯などで直接危害を加えたなら、虐待として罰せられてもおかしくない」と、巡回などの警戒を続けている。
動物愛護管理法は猫などの愛護動物を殺傷した場合に2年以下の懲役または200万円以下の罰金、遺棄や虐待をした場合は100万円以下の罰金を違反者に科している。
診察した片岡愛犬病院(見沼区小深作)の片岡修院長は「2匹とも体の4分の1ほどがやけどし、死亡してもおかしくなかった。診察時はすでに2週間ほどたち、3分の1ほど自然治癒していた。被害直後はもっとひどかったはず」と話し、「こんな負傷は今まで見たことがなく、2匹とも症状がそっくり。腹部に傷はなく、近くから熱湯を掛けられたのではないか」と困惑の色を隠せなかった。
看病を続けている女性は「2匹とも人が近づきやすいおとなしい猫。誰かが近寄って油断させてから狙ったとしか思えない」と推測。
「たとえ猫を邪魔に思っても、水などで追い払えば済む。負傷させるような手段は許せない」と怒りをあらわにしている。


風渡野地区の街角に掲示された、動物虐待防止を呼び掛けるポスター=さいたま市見沼区(提供写真)

街角に貼られた環境省のポスターには「動物の遺棄・虐待は犯罪です」の大きな文字。
東門前第一自治会の吉田正信会長は「身近な動物の虐待はあり得ない。地域全体で向き合っていきたい」と、自治会が連携して取り組んでいく必要性を強調した。


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