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ブームに乗らない!

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ザギトワ効果で秋田犬が人気沸騰しています。
しかしこれがブームとなって過去の悲惨な出来事に繋がらないか非常に危惧しています。
くれぐれもブームには乗らずに本当に飼えるのか?最後までしっかり世話ができるのか?よ~く調べ考えて飼って(「買って」ではない!)ください。
飼うための心得については環境省のホームページをはじめ、幾度となく当ブログにも載せています。
今回も「ブームに乗らない!」思いを述べさせていただきます。
(by ぬくもり)

 シベリアンハスキーの悲劇
十数年前、ハスキー犬が出てくるコミック誌「動物のお医者さん」、後にテレビドラマ化され一大ブームとなる。
「青い目がカッコイイ!」という程度の感覚でハスキーの飼育の大変さを知らずに多くの人がペットショップで買った。



ブームによりペットショップではどんどん高値になっていき取り引きされた。
しかし、躾しきれず問題行動を起こすハスキーが急増し「飼いにくい!」とか「頭が悪い」とか飼い主の身勝手で大量に飼育放棄され、保健所に持ち込まれたり捨てられたりし日本中の保健所に大量のハスキー犬が収容され大半が殺処分されるという悲劇が起こった。
シベリアンハスキーは元々犬ぞりを引いて雪の中を何十キロと走る事ができる「強靭な大型犬」。
体が大きく力強く、体を動かすことが大好きで、原産国がシベリアだけあって寒さには強いが、暑さには弱い・・そんな犬。
穏やかな性格ではあるが、日本の一般的な住環境でペットとして飼うのに向いている犬種ではありません。



 

ハスキー犬の飼い主の務めは、人懐っこい性格を伸ばしてやること。
懐っこくて明るい性格を最大限に引き出してやれるようなつきあい方、間違っても一匹だけで庭の片隅にポツン・・・、などという飼い方をしてはいけません。
抜け毛も多いため、きちんとケアをしなければあっという間にハスキーはバサバサの汚らしい犬になってしまいます。
ハスキーは家族の一員として愛情深く接することで、その性格の良さが引き出してやれる犬なのです。
ちょっとしたことからチワワ等の小型犬ブーム、今まさに猫ブーム、“かわいいから”、“癒やされるから”という軽い気持ちで飼い始める人も少なくない。
その結果、適切な去勢手術が行われず、多頭飼育崩壊が多発しているのだ。
そして今、秋田犬がブームになっていますが、このシベリアンハスキーの悲劇の再来とならないよう切に願っています。
命の大切さ、重さは動物も人間も一緒。
言葉を話せない動物にも感情があること、人間は気付かないふりをしていませんか?
日本人はブームに乗りやすい人種なのか、物事を弁える能力の欠如なのか、理解に苦しみます。
安易に動物を飼う事は許されません。
流行や衝動的にペットを飼わないで(特に「買わないで!」)ください。
それが飼い主の「責任」です。
もういらない・・と捨てたり、引き取りにだしてしまうことは、人間の赤ちゃんを捨てるのと同じくらいひどい事だと思います。

流行やブームに流されそうになってペットを飼おうとしているあなた・・・ちょっと待って!
★あなたは飼おうと思っているペットのことをちゃんと知っていますか?
★そのペットのことを書いてる本を1冊でも読んでみましたか?
★そのペットは大人になったらどのくらいの大きさになるか知っていますか?
★そのペットの習性や生態をどのくらい言えますか?
★しつけや行動学の本も読んでみましたか?
★もし問題行動をおこしたり、病気になったらどうしますか?
  ちゃんと相談先を探したり、病院につれていけますか?お金も時間もかかります。ちゃんと面倒みる時間がありますか?
★ペットを置いて、今までみたいに簡単に旅行に行けなくなりますよ。
★毎日、早く帰ってお散歩や体の手入れ、スキンシップ、ごはんのお世話・・・絶対必要というか義務!
★ペットはモノではありません。 生きています。生きている限り亡くなるまでの十数年間・・・休むことなくちゃんとできますか?
★ペットが生きる十数年間という中、最後まで面倒をみれるかどうか自らの生活環境がどう推移していくのか後々をよく考えていますか?
★家族が反対していませんか?ペット嫌いな人はいませんか?
★家族にアレルギーの人はいませんか?自分はどうですか?
★引越しや転勤はありませんか?自宅?借家?ペットは禁じられていませんか?
★その他 多数

 ブログ「犬連れへんろ二人と一匹のはなし」の画像より

 シベリアンハスキー「はな」ちゃん








まずは動物をモノのように扱う風潮を、変えていかねばなりません。
生後2か月に満たない子犬や子猫を展示販売しているペットショップを見かける度に、とても残念な気持ちになります。
モノのように動物を売る店、モノのように買う人、モノのように捨ててしまう人たち・・・。
こんな状況を子どもたちに「当たり前だ」と思わせてはいけません。
子どもたちは純真な心を持っています。
動物の命も人の命と同じくかけがえのないものだということを教え、動物愛護の心を持った大人に育てるべき。
当会では毎年、敦賀市内の児童クラブで「みんなで学ぼう!動物あいご」を行っています。
直ぐに効果が表れてくるものではありません。
時間はかかりますが、ゆくゆくは人と動物との関係が改善され向上していく、と願いをこめて行っています。

人間は十人十色ですから動物愛護に対する考え方・行動は実にさまざまです。
しかし大事なことは、各自が自分の意見だけを主張していては、いつまでたっても前に進めません。
様々な方の意見を聞く姿勢、そして理解したうえで、自らの意見提言を行い関係者と一体となって課題解決をしていくことが重要です。
動物と人が幸せに共生できる社会を目指して、一緒に頑張ってまいりましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
(byぬくもり)


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