写真家・岩合光昭の初監督作『ねことじいちゃん』ヒロインは猫大好き柴咲コウ!
2018年5月28日(月) Movie Walker
猫と戯れる柴咲コウがキュート
[c]2018「ねことじいちゃん」製作委員会 撮影:Machi Iwago
日本人の作品として、初めてナショナルジオグラフィック誌の表紙を2度飾り、昨年は猫と同じ目線から世界各地の猫を撮影した人気テレビ番組の映画化『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』(17)が公開された動物写真家・岩合光昭。
そして来年早春、彼が初監督を務める映画『ねことじいちゃん』が公開となる。
主演を務めるのは、映画初主演となる落語家の立川志の輔だ。
本作は、とある小さな島で暮らす70歳のじいちゃん・大吉と飼い猫のタマの、つつましくも豊かな時間が流れる暮らしを描いた、ねこまきの人気コミック「ねことじいちゃん」を原作に、岩合が写真家ならではの感性で“1人と1匹”の生活を温かく描く。
この度、本作のヒロインを女優の柴咲コウが務めることがわかった。
柴咲が演じるのは、都会から島へ移住しカフェを開く謎めいた女性、美智子。
よそからきた若者に島のお年寄りたちは戸惑い、最初は少々警戒するが、美智子の美しい笑顔と優しい人柄に惹かれ、次第にカフェは皆のたまり場となっていく。
人間も猫も皆が夢中になる美智子役は、柴咲コウしか考えられなかったと岩合監督は語る。
「初監督の私を、素晴らしい演技力で助けてくれましたし、本当に心から猫を愛している方なので、猫との撮影でも助けられました。タマはもちろん他の猫たちも、本番でちゃんと柴咲さんの方へ近寄っていくんですから。猫にも柴咲さんの気持ちが伝わっている。まさにこの映画の光となってくれている存在でした。」
『ねことじいちゃん』は愛知県知多半島に浮かぶ佐久島を中心に撮影が行われ、4月10日にクランクアップ。ひとりと一匹が繰り広げる、毎日がいとおしくなるような物語を、岩合がどのように描き、切り取っていくのか。
写真家ならではアプローチに期待したい。
<キャストコメント>
■立川志の輔
現場に凛と立っていらして、一言一言、言葉がすっと心に入ってくる芝居をされる。
やっぱり役者さんはすごいなと改めて思いました。
そして主役のタマだけじゃなく、出演している全ての猫たちを本当に可愛がっていらして。
その気持ちは猫も分かるんですね。
休憩中に私の膝の上に座っていたタマが、柴咲さんが来た途端に、彼女の方へ行こうとするんです。
オスですし、やっぱりきれいな女性が好きなんでしょうね。
タマを少し憎く思った瞬間でした。
■柴咲コウ
岩合さんが初監督、志の輔さんが初主演。“初めて”に出会えるのは1度きりしかないので、2つもある“初めて“を、現場を共にして体感したいと思い、ご一緒させていただきました。
あとはなにせ猫が大好きなので、猫と楽しく毎日を過ごすように撮影ができたら最高だなと思って。
実際その願いの通りになり、とても楽しい撮影でした。
もちろんたくさん猫が出てくる映画ですが、猫と島の人たちの暮らしを通して、どうしたら朗らかな気持ちで生きていくことができるか、本当に豊かなこととは何か、これからの年の取り方を前向きに考えさせてくれるメッセージが随所散りばめられている作品になるのではないかと思います。
文/編集部
【PV】『ねことじいちゃん』
https://www.youtube.com/watch?v=QhZRRsKyBxc