日本の犬を救おう! 映画「犬ヶ島」を観て、保護活動に支援を
2018年5月26日(土) sippo(朝日新聞)
「犬ヶ島」から (c)2018 Twentieth Century Fox
親友の犬を救出へ
少年にとって愛犬は唯一心を許せる親友だった。
その犬を救いたい――。
そんな少年の冒険をストップモーション・アニメで描いた米映画「犬ヶ島」が5月25日に全国公開された。
この映画をきっかけに、動物保護活動を応援するオンライン寄付サイト「アニマル・ドネーション」とWebメディアsippoが協力し、「日本の犬を救おうプロジェクト」を立ち上げた。
10月31日まで、動物の保護活動を支援するための寄付を募る。
「犬ヶ島」から (c)2018 Twentieth Century Fox
映画「犬ヶ島」の舞台は、20年後の日本。
――犬インフルエンザが蔓延したメガ崎市は、人間への感染を恐れ、すべての犬を「犬ヶ島」に追放してしまう。
島には、お腹をすかせ、怒りや悲しみを抱えた犬たちであふれていた。
そこに、親友だった愛犬のスポッツを救うため、12歳の少年アタリが、たった一人でのりこむ。
アタリは、勇敢で心優しい5匹の犬と出会い、愛犬探しの冒険を始める――
映画はそんな少年と犬との冒険を描いたエンターテイメント作品だ。
ストップモーション・アニメは、静止した人形や物を少しずつ動かし、一コマずつ撮影して、あたかも動いているように見せる映画技法。
その第一人者であるウェス・アンダーソンが監督した。
映画には数多くの個性豊かな犬たちが登場し、野村訓市ら日本の俳優も声優として出演する。
「犬ヶ島」のポスター(c)2018 Twentieth Century Fox
毎日153匹ずつ殺される現実
そして、現在の日本。
飼われている犬や猫の数が、子どもの数を上回るペット大国だが、その一方で、飼育放棄されたり、野良として生まれたりした犬や猫が、1年間に約5万6000匹殺処分されている。
毎日153匹が処分されている計算だ。
そうした犬猫を救おうと保護活動を続ける民間団体は多いが、えさ代や医療費など、どこも資金繰りに苦労している。
「日本の犬を救おうプロジェクト」(https://savejapandogs.anidone.org/)はそうした保護団体を支援しようというもの。
Amazon payの仕組みを使い、1000円から受け付ける。
Amazonのアカウントがあれば、1分程度で手続きが可能だ。
受け付けた寄付金は、アニマル・ドネーションを通じて、動物保護団体に配布される。
アタリ少年のように、たった一人で立ち上がることは難しいだろう。
だが、みんなが少しずつお金を出し合い、力を合わせて、犬や猫を助けることは可能だ。
豪華ボイスキャストたちの犬への愛が溢れる
『犬ヶ島』特別映像公開
2018年5月26日(土) ぴあ映画生活
全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』を手がけたウェス・アンダーソン監督が贈る映画『犬ヶ島』が5月25日より公開。
この度、豪華ボイスキャストたちの愛が溢れる特別映像が公開された。
全編に渡って日本を舞台とし、“ドッグ病”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、ストップモーションアニメーションで描く本作。
声優陣としてビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーリー・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュレイバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能を持ったキャストが集結。
さらには日本人ボイスキャストとしてRADWIMPSの野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリらといった日本を代表する多彩なキャストのほか、人気ゲストの参加が発表されている。
先日開催された第68回ベルリン映画祭では、銀熊賞(監督賞)を受賞した。
公開された特別映像は、超豪華ボイスキャストたちの証言によって、劇中さながらに人と犬たちが心を繋ぎ、映画を作り上げていく様子が垣間見られるもの。
アンダーソン監督は、犬たちの目線にしっかりと寄り添った作品にするべく、犬のパペットは本物の犬と同じ動きをするだけでなく、感情的なトーンを最も重視したという。
劇中さながらに9匹の犬がボイスキャストや制作スタッフたちと長い時間を共にする現場環境で、本映像の冒頭にも登場する、犬の背中にとりつけられたウェアラブルカメラの臨場感あふれる映像を取り入れたり、ひとつひとつの行動や仕草から伝わってくる犬たちのリアルな気持ちを、1番近くで理解しながら作り上げられている。
緻密な観察や互いに心を通わせた彼らの熱意によって、劇中で動きまわるパペット犬たちは、製作現場を所狭しと走り回る犬たちと並べても遜色なく、非常に生き生きと感じられる。
さらにオラクル役のスウィントンが、「犬の心は計り知れない」と明かすのを皮切りに、スポッツ役のシュイレイバーが「犬好きの僕から見ると本作は犬賛歌だ!」とうれしそうに語る。
そしてチーフ役のクランストンは、「犬は相手を喜ばせたがる。人間も同じさ。犬には愛情が必要で、犬なりに愛されようと努力する」と、犬と人間という種族の垣根を超えた共通点を見出し、ボス役のマーレイは「犬たちの姿をとおして自分を振り返り、人生で何を果たせばいいか考えるべきだ」と本作のメッセージ性に言及。
さらにトレイシー役のガーウィク、デューク役のゴールドブラム、キング役のバラバンらが犬たちの愛らしさにほころんだ表情を見せるなど、錚々たるボイスキャストたちの犬たちへ向ける優しさと愛情が垣間見える。
『犬ヶ島』日本オリジナル予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Kz6LjZTkXAU
ユーチューブには「犬ヶ島」に関連した多くの映像がありますので是非ご覧ください。