保護犬に無料でカットを施す、あるトリマーの願い
2018年4月15日(日) COSMOPOLITAN
ショーンくんはアカットでさっぱりした
「ペットを飼う」というと、ペットショップやブリーダーから動物を購入することを想像する人が多いかもしれません。
しかし、世界的に動物愛護の意識が高まっている昨今、日本でも保護施設からペットを引き取る動きが高まってきています。
そんな中、手入れが行き届かず、保護施設に残りやすい毛むくじゃら犬の譲渡率をアップするために、ボランティアでシャンプーとトリミングをしているニューヨーク在住のトリマー、マーク・イムホフさんの活動を<Good Housekeeping>が紹介しています。
動物保護施設と聞くと、狭いケージに、悲しい目、痩せこけて、もじゃもじゃな毛をした犬たち・・・といったイメージが先行し、施設に行くことを躊躇してしまう人も少なくないはず。
そんな状況を変えようと立ち上がったのがマークさん。
里親を待つ犬の第一印象を良くして、より早く引き取り手が現れるように活動しているそうです。
ドッグウォーカーやペットシッターも行なっているというマークさんは、ニューヨークにある動物保護施設<ACC>で保護されている犬たちが、早く家族と巡り会えるように無料でカットを施しています。
そんな彼は<The Dodo>のインタビューに対し、「犬たちは、カット前とカット後では見違えるほど可愛く変身します。その姿を見ると晴れやかな気持ちになります。愛情を受けた犬たちは、将来きっと新しい家族を見つけてくれると信じています」と語ります。
マークさん自身も以前、フィアンセと一緒に保護施設から2匹の犬を引き取ったそう。
その時の経験が後に、現在のボランティア活動をするきっかけに繋がったのだとか。
マークさんいわく、最初に引き取ったショーンくんの見た目は“超もじゃもじゃ“。
彼は「問題行動を起こす」という理由で、施設にいた犬のなかでも貰い手が現れにくい“望み薄“のリストに入れられていたそう。
しかしその根本的な原因を、マークさんはこのように感じ取ったと言います。
「人間だって同じことではないでしょうか? もじゃもじゃの髪の毛で仕事に行ったら、誰だって職場の人から“問題がある人“と見なされてしまうはずです」。
ショーンくんはその後ヘアカットでさっぱりして、たっぷり愛情を受けると、全く違う犬に生まれ変わったと言います。
特に長毛の犬種はトリミングをしないとすぐもじゃもじゃになるのだとか。
この写真のように、大きな毛の塊ができるほど!
カットの後の犬たちは、心なしか表情も嬉しそう。
マークさんの愛情を受けて、見違えるほどに見た目も心も魅力が増した犬たちはきっと、素敵な飼い主に出会える可能性も広がったはず。
マークさんの思いやりが多くの犬たちの、明るい未来へと繋がりますように!
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