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書籍「犬房女子」

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必読!「犬房女子」〜犬猫殺処分施設で働くということ〜

2018年3月17日(土) 杉本彩のブログ

殺処分施設という厳しい場所にあえて身を置き、この現状を少しでも変えていきたいと覚悟の仕事をされている方がいるという現実。
そして、実際その場でどんなことが起こっているかという事実。
これを伝えることの難しさをずっと感じてきました。
なぜなら、上手く伝えることができないと、そこには誤解や偏見が生じてしまうからです。
けれど、今回この本に出合い、ノンフィクション作家で劇作活動もされている藤崎童士さんだからこそ、この現実のリアルな苦しみを伝えることができたのではないかと思います。
読み始めると、どんどん引き込まれていき、この施設で働く女性の気持ちがまるで自分が体感したかのごとく伝わってくる、そのリアルを伝える筆力に脱帽です。
この本は、読む人の心に様々なことを問いかけてきます。
心底思ったのは、これを国のトップに、そしてすべての議員の人たちに読んでほしい知ってほしいということです。
もちろん無責任な飼い主にも!
これを読んで何を感じられたか問いたい!!
だから、この本をたくさん購入して、可能なかぎり議員にお渡しするつもりです。
それがどれだけの影響を与えるか、そんなことはわかりません。
でも、こんな意義ある本が存在するのだから、あらゆる手段で出来るかぎりのすべてを尽くしたい何かせずにいられないのです。
この本を描いてくださったこと、そして出版してくださったことに感動を覚えます。
みなさんもご存知なかった殺処分施設の現実が心に突き刺さることでしょう。
けれど、ぜひ読んでいただきたいのです。
なぜなら、これが殺処分の真実であり、私たちの社会で起こっている現実だからです。
今後私たちが何を目指して、何を大切に生きていくべきか、あるべき社会のビジョンに対していっそう思いを強くされることと思います。


著 者:藤崎 童士
出版社:大月書店:http://www.otsukishoten.co.jp/book/b348630.html
ジャンル:政治・社会・労働・児童・ヤングアダルト
定 価:1,600円+税

2013年春、動物愛護法改正に伴い、熊本県動物管理センターで働き始めた玲と和美。
ガス室での殺処分が漫然と続く職場で、犬猫たちを救おう、せめて環境を改善しようと奮闘するも――。
現場のリアルに迫るノンフィクション。

女優/公益財団法人動物環境・福祉協会Eva 理事長 杉本 彩 さん 推薦!
「私にできるか、その苦しみを想像する。胸が張り裂けそうだ。深い愛を持って殺処分の現場に自ら飛び込む人がいる。彼女らの苦悩と犠牲を知ってほしい。」

【目次】
プロローグ
第一章     二つの施設(面接試験/収容業務の流れ/愛護センター/殺処分ゼロをめざして/クレーム ・・・他)
第二章     厳しい現実(犬房/殺処分/失敗の記憶/技術員たち/保健所との温度差/市民ボランティア/ふれあい犬ジィ・・・他)
第三章     敗れざる者(和美の願い/天職/危険犬/やっかい者/ジィの行方/ふれあい犬カアチャン/改正動愛法の施行・・・他)
第四章     蘇生(忘れていたこと/失った相棒/愛犬フォルテ/変化のきざし/ぶち犬のイヤー/かみついたビー・・・他)
第五章     エピローグ――熊本地震の裏でなにが起きていたか?(地震発生/大混乱の収容業務/一進一退/方針転換)


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