増えるペットの“老老介護”、ずさん管理対策へ協会設立
2018年2月6日(火) TBS NEWS
年老いたペットを高齢者が介護する「老老介護」が増え、ペットを引き取る施設が急増しています。
しかし、中にはずさんな管理の施設もあることから、関連する事業者が協力して対策に乗り出しました。
鳴き続けるネコ、このネコは耳が聞こえず目も見えません。
ここは、介護が必要になった年老いたイヌやネコ、また飼い主が高齢になり飼うことができなくなったペットを有料で引き取る「老犬・老猫ホーム」です。
「この子は今年20歳。(人間の年では?)100歳超えくらい」
「ゆうちゃん(猫)と飼い主2人で住んでいて、飼い主が突然自宅で亡くなっていた。3日間くらい飲まず食わずで、ずっとなきがらのそばにいた」
この施設では、1匹につき、ネコは1平米、イヌは2.4平米の部屋が与えられ、早朝から深夜までスタッフが交代制で世話をします。
目が見えない犬など、それぞれのペースに合わせる為、散歩も1匹ずつです。
「1人暮らしの高齢者の方だと、ペットとの絆は生きがいになる。人間にも動物にも良い」(東京ペットホーム渡部帝代表)
高齢の飼い主が高齢のペットを介護する「老老介護」が増え、5年前は20施設だった全国の「老犬ホーム」は、118施設にまで急増しました。
しかし、施設の急増とともに国民生活センターには、「囲いも粗末で管理がずさん」「預けて一週間で死んだ」などの相談が寄せられるようになりました。
こうした中、6日、「老犬ホーム」を運営する5つの事業者が「老犬ホーム」の協会を設立しました。
スタッフの人数や飼育スペースの面積など、独自の基準を定め、「老犬ホーム」の質を担保したいとしています。
「基準がほとんどない中でスタートしている。ちゃんとやっている基準を作った方がいい」(老犬ホーム協会緒方心代表)
老犬・老猫ホームの代表は、ペットの“最期の場”として基準を満たしたこうした施設を有効に利用してほしいと話します。
「このままだとペットと共倒れになってしまう。そういう時のためのセーフティーネットがあると(伝えたい)」(東京ペットホーム 渡部帝代表)
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