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行ってみたい7つの動物カフェ

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行ってみたい7つの動物カフェ:ストレス社会のオアシス!?

2018年1月23日(火) Nippon.com



ペットを飼えない人の癒しの場
私の後輩Y(40代・独身)は無類の猫好き。
しかし日本の一般的な賃貸アパートでは飼えない。
そこでYは近所の野良猫をベランダで餌付けする行為で、日頃の猫愛を満足させていた。
ところが夜ごとに近所の野良猫がYの部屋のベランダに大集合する事態となり、隣人の通報を受けた大家から「今度同じことが起こったら、出て行ってもらいます」と厳重注意を受ける。
「そんなに好きなら、猫が飼えるアパートに引っ越せばいいじゃないか」と私が言うと、Yは「いや、猫が飼えないこと以外はこの部屋を気に入ってるんですよ」と答えた。
「最近は仕事帰りに猫カフェに行って癒やされてます。引っ越し代もないですしね」
調べてみると、最近は猫だけでなく、動物(ペット)カフェという店がはやっているらしい。
うわさは聞いたことがあるが、いったいどういう店なんだろうか。
原宿周辺にある動物カフェを中心に訪ねてみることにした。
以下、私が動物カフェ巡りで出会ったキュートな面々である。


安定した人気のアメリカンショートヘアのレッドタビー、こむぎ


意外に小さくてかわいいアフリカオオコノハズクのハンノ


ハリネズミで一番人気なのは、スタンダードカラーのソルト&ペッパー


ネザーランド・ドワーフのプリッツ。やっぱりピーターラビットに似ている。


ジャングルカーペット・パイソンのジャガーは触れ合い要員。触り心地はヘビ革財布と同じ!


日本人に人気のトイプードル。とても賢い犬種だ。


ロシアオオタカとヨーロッパオオタカのハーフ。やっぱり猛禽はクールです。


朝夕の「ごはんタイム」は圧巻
Cat Café MOCHA 原宿店
所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-25クロスアベニュー原宿4階
電話:03-6447-2665
http://catmocha.jp/harajuku/
原宿駅前にあるオシャレな猫カフェ。窓の外には明治神宮の杜が広がる。

朝夕2回の「ごはんタイム」。13匹が夢中で食べるさまは圧巻。
猫ごとに個性ある食べ方が面白い。
普通の家ではとても飼いきれないような多頭飼いの雰囲気を満喫。

原宿駅前という場所がら外国人観光客も多い。
ロンドンから来たフランス人のフローランさんとイタリア人のピエラさんは、昨晩来日して今朝早速の来店。

猫におやつをあげるニューヨークから来たサマンサさんとルーさん。
ニューヨークには猫カフェが2軒あったが、残念ながら1軒は1カ月で閉店してしまったとのこと。

上野でフクロウに出会う
フクロウの巣カフェ
所在地:東京都台東区上野4-5-11安富ビル3階
電話:03-5826-4337
https://owlnestcafe.com/language/ja/top/
サウジアラビア人のアラシュード・アブドッルアさんが経営するフクロウカフェ。考えてみるとフクロウって間近に見たことって人生でないかも。至近距離で見るフクロウはビックリするほどきれいだった。

在日8年のサウジアラビア人の店長アブさん。
フクロウは世界中にいて、サウジアラビアにも、もちろんいるそうだ。
ここにいるフクロウは海外ブリーダーから取り寄せた鳥で、購入も可能。
生まれた時から人間に飼われているので、夜行性ではないとのこと。

スタッフに頼めば、餌をあげることやこうして肩に止まらせることもできる。

ほとんどのフクロウは自由に飛ばしているので、フンに注意が必要。
トイレのしつけはできないということなので、スタッフの仕事のほとんどは店の掃除とのこと。


アメリカンダイナー風の店内でハリネズミと触れ合う
ハリネズミカフェHARRY 原宿店
所在地:東京都渋谷区神宮前1-13-21 シャンゼール原宿2号館4F
電話:03-3404-1180
http://www.harinezumicafe-harajuku.com/
世界初のハリネズミカフェ。見て触ってハリネズミを体験。気に入れば購入も可。ヨーロッパではハリネズミは幸福の象徴だそうですよ。

世界中にいるハリネズミは約100種。
日本で飼うことができるのは四つ指ハリネズミ。
触り方は店員さんに聞いてもいいし、席ごとに注意書きのマニュアルも置いてある。

原宿駅前という場所がらか約8割が外国人観光客。
席にハリネズミの飼育箱が設置されていて、必ず一人一匹触れ合えるようになっている。
こちらはカウンター席。

青森から来た五十嵐さんと樋口さん(右)。
素手で触るのが怖ければ、席に置いてあるグローブをはめてどうぞ。
こちらはボックス席。
予約可。


ウサギの飼い方も教えます
Ra.a.g.f
所在地:東京都渋谷区神宮前6-14-15 メゾン原宿3F
電話:03-6805-0328
http://raagf.com/
「ウサギを飼ってみたいけど……」という人にウサギの種類や飼い方を丁寧にアドバイスしてくれるお店。

「ウサギ好きのお姉さんの家に遊びに来た」という雰囲気がコンセプトと語る店長の不破真里亜さん。

ヒューストンから来たブラジル人のアンドレッサさん。
家ではウサギではなく猫を飼っているとのこと。
でも、ウサギに興味津々の様子。

日本でウサギと言えば白くて目が赤いジャパニーズ・ホワイトを思い浮かべるが、「飼うウサギ」の代表種はピーターラビットのモデルになったネザーランド・ドワーフ。
このお店では、本来は食用の大型ウサギのフレンチ・ロップなど7種類のウサギとも触れ合える。


蛇の美しさを発見する場所
東京スネークセンター
所在地:東京都渋谷区神宮前6-5-6 サンポウ綜合ビル8F
電話:03-6427-9912
http://snakecenter.jp/
都会育ちの私には人生初の接近遭遇。意外にも蛇は予想外に美しかった。そう思う人は海外にも多いらしく、半分近くが外国人観光客。ハワイやニュージーランドには蛇はいないし、オーストラリアの蛇は危険すぎて近寄れないそうです。

蛇を見ながらお茶を飲むというのがコンセプト。
一見ミスマッチに思えるが、匂いもしないし、間近で見る蛇に不気味さなんてない。

来店したほとんどの人が体験するスタッフ立ち合いでの触れ合い体験。
蛇は冷たくもなく温かくもなく、ヌルヌルもベタベタもしてなくてサラッとした肌触り。
この日来店していた関谷さんはヘビの購入希望者。
ただ、ご主人が難色を示していて、まだ購入には至っていない。
支配人の金子ヒサミツさんいわく「蛇の飼育の難しさは、ご家族の中に必ず蛇が嫌いな人がいることですね」。

店にいる蛇のほとんどは、世界中でブリードされているコーンスネークやキングスネーク。
毒はなく、さまざまな色や模様がある。アルビノ(白蛇)は希少で高価。


都心で犬とお散歩も
DOG HEART from アクアマリン
所在地:東京都渋谷区富ヶ谷1丁目45-2 Y’sパークビル 2F
電話:03-3469-4115
http://dog-heart.ico.bz/index.html
犬カフェというと郊外にあるのが普通だが、ここは代々木公園のそばという抜群のロケーション。お散歩レンタルも。

元々はビーグルのコンテスト・ブリーダーだったオーナーの土屋由樹子さん(右)。
触れ合い広場にはビーグル、トイプードル、ゴールデンレトリバーがいて、いずれも「お散歩レンタル」ができる。
日本ではトイプードルが人気だが、外国人観光客にはスヌーピーのモデルであるビーグルが一番人気。

来店5回目の花里さん(左)に連れてきてもらったという情野さん。
実家では犬を飼っていたが、今住んでいる部屋では飼えないこともあり、久々の犬との触れ合いは楽しそう。

ここに来ると、みんな自然と笑顔に。


鷹と鷹匠に出会える店
鷹匠茶屋
所在地:東京都三鷹市下連雀5-1-8
電話:0422-57-7762
http://falconerscafe.web.fc2.com/index.html
鷹(たか)と隼(はやぶさ)を訓練する専門家である鷹匠(たかじょう)の夫婦が経営するカフェ。世界中の鷹匠が訪れる店。井の頭公園で鷹を飛ばすイベントや猛禽(もうきん)類の販売も行っている。

店主の佐々木薫さんは50年近くのキャリアを持つ鷹匠。
「猛禽類が好きな人や猛禽類を飼ってみたいと思っている人は、ぜひ一度来てみてください」。

店主の奥さまも鷹匠(右)。
店内にいるのは全て鷹匠によって訓練されている鷹だが、自分の飼っている鷹を連れてくることもできる。

この店にいる鷹は鷹匠によって訓練されており、狩猟期にはキジやコジュケイ、カモなどを狩る。

ストレス社会の癒やし空間
都内7軒の動物カフェを回って取材したが、動物カフェは「カフェ」というよりも、動物好きが集まる「クラブ」や「サロン」に近い印象を受けた。
実際に来るお客さんも「カフェ」として飲み食いをするよりも、動物たちに触れ合うことを主な目的にしている。
しかし、同好の士が集まるスペースだが、店内でお客さん同士の交流がほとんどないのが良くも悪くも、とても日本っぽい。
動物カフェは、いろいろな事情があってペットが飼えない人のために始まったものだが、最近はどうやら、そういう人たちだけのものではなくなっている。
店主たちも一様に「家の事情で飼えない人のために始めたが、実際には家で飼っている人たちもすごく多くて、リピーターになっている」とのこと。
動物カフェは日本独特のものだが、海外の動物愛護団体からは「動物カフェは虐待に当たるのではないか」という批判的な意見もある。
確かに動物たちに長時間接客させる店もあると聞く。
しかし今回訪れた店は、全て営業時間も常識の範囲内で、営業時間中も休憩時間を設けたり、ローテーションで休日を取らせたりと、動物たちの健康管理に気を使っていた。
お客さんにも「動物はデリケートなので取り扱いに注意してほしい」と伝えている。
動物たちに意見を聞くことはできないから本当のところはどう思っているか分からないが、むしろ、ブラック企業で働くよりもよほどホワイトな職場なのかもしれない。
動物カフェに来ているお客さんが、みんな笑顔だったのが印象的だった。
ここに来て癒やされ、どこか満足して帰っていくのだろう。
かくゆう私もたっぷりと癒やされました。
取材・文=吉村 慎一
撮影=長坂 芳樹


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