犬を飼うべきではない人の5つの特徴
わんちゃんホンポ
犬を「買える」=「飼える」ではありません
犬はお金さえ出せば誰でも買えますが、誰でも飼えるわけではありません。
犬を飼うのは大変なことです。
それを理解していない、犬を飼うべきではない人が犬を衝動買いした場合、その犬はつらく悲しい思いをすることになるかもしれません。
犬の殺処分数はここ数年減少傾向にあり、自治体によっては「殺処分ゼロ」を実現しているとはいえ、平成27年度は約16,000頭もの犬たちが殺処分されています。
この現状を生み出している一因として、犬を飼うべきではない人が安易に犬を飼い、「やっぱり飼えない」と飼育放棄してしまうことも挙げられるのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に犬を飼っている私が考える、犬を飼うべきではない人の特徴についてご紹介していきたいと思います。
特徴1:犬を飼うためにはお金がかかることを理解していない
「犬を飼っても、お金がかかるのはドッグフード代ぐらいでしょ?」なんて思っているのだとしたらとんでもない!犬を飼うためにはお金がかかります。
✔ケージやトイレなど犬の生活用具購入費
✔畜犬登録費用
✔狂犬病予防接種費用
✔混合ワクチン費用
✔健康診断費用
✔ノミダニ予防薬費用
✔フィラリア予防薬費用
✔病気やケガをしたときの治療費
✔去勢避妊手術費用
✔トリミング費用
✔ペットホテル費用
✔食費
✔ペットシート代
などなど。
全ての犬に上記全ての費用が必要になるわけではありませんが、それでも生活用具購入費や食費、医療費など全ての犬に必要になるもののほうが多く、犬の一生涯には100万円単位のお金がかかると言われています。
電気代
また、犬は暑さに弱い動物です。
住む地域にもよるかと思いますが、夏場はほとんど冷房がつけっ放しの状態になります。
外出するときも、犬がお留守番しているのなら冷房をつけたまま出かけなくてはいけません。
わが家は、愛犬を飼う前より夏の電気代が5,000円程度アップしました。
犬を飼うためにはお金がかかることを理解していない人が安易に犬を飼ってしまうと、「思ったよりお金がかかるから」という理由で飼育放棄をすることになりかねません。
犬を飼うことによって毎月または毎年必ずかかる費用や臨時でかかる費用がどれくらいなのかをしっかり把握し、それらの費用を確保できる人が犬を飼うべきです。
特徴2:旅行の選択肢が狭まることに耐えられない
旅行へ行くとき、犬を飼っていなければ行きたいところへ行けますし、泊まりたいところに泊まることもできます。
ですが、犬を飼ったらそうはいきません。
犬同伴で行けるところや泊まれるところは限られていて、旅行の選択肢はかなり狭まります。
愛犬と一緒に旅行に行くのが難しい場合はペットホテルを利用することもできますが、費用がかかります。
また、犬によってはペットホテルに預けられることにストレスを感じてしまいます。
ですから、どの犬も気軽にペットホテルを利用できるわけではありません。
旅行の選択肢が狭まることに耐えられない人は、犬を飼わないほうが賢明です。
特徴3:根気強くない
犬にはしつけをしなくてはいけません。
トイレのしつけをはじめ、オスワリ、フセ、マテ、ハウスなどのコマンド、無駄吠えをしないこと、人や物を噛んではいけないことなど教えなくてはいけないことがたくさんあります。
ですが、犬のしつけは簡単にはいきません。
犬をしつけるためには同じことを何度も何度も繰り返し教えなければならず、飼い主の根気強さが要求されます。
飼い主に根気がなく、愛犬のしつけを怠ってしまうと、飼い主の言うことを聞かず、むやみに吠えたり噛みついたりする犬になってしまうかもしれません。
犬をしつける根気強さを持っていない人は、愛犬を人間との共生が難しい犬にしてしまう可能性があるため、犬を飼うべきではないと思います。
特徴4:お散歩やお世話をする時間や体力がない
犬を飼ったらお散歩、食事、排泄物の後始末、被毛のお手入れなどといったお世話を毎日しなくてはいけません。
愛犬の体調が悪いときは下痢や嘔吐の後始末に追われたり、動物病院に連れて行ったりと、さらに大変です。
犬のお散歩やお世話は、飼い主に時間と体力がないとできません。
人間の子供は成長するにつれて自分でできることが増えていき、やがては親の手から離れます。
ですが、犬は一生涯お世話が必要だということも忘れてはいけません。
飼い主に時間や体力がないために愛犬が運動不足になってしまったり、ストレスを溜めてしまったり、病気になってしまうのは可哀想だと思いませんか?
愛犬のお散歩やお世話のために使える時間と体力がある人が犬を飼うべきです。
特徴5:介護のことまで考えていない
飼い始めたときは可愛い子犬も、確実に年を取っていきます。
今は元気に駆け回っていても、やがては寝ている時間が増えたり、視力や聴力が衰えたり、足腰が弱ったりしてくるのです。
一昔前よりも犬の寿命は延び、犬にも高齢化が進んでいます。
犬も高齢になると認知症になったり、寝たきりになったりして、介護が必要になるかもしれません。
高齢ではなくても、ヘルニアや事故によるケガ、または病気などで介護が必要になる可能性もあります。
介護が必要になるかもしれないことまで考えずに犬を飼い、愛犬に介護が必要になったときに飼ったことを後悔するのなら、最初から飼うべきではないでしょう。
年老いていく愛犬ときちんと向き合い、例え介護が必要になったとしても、最期までお世話をする覚悟がある人が犬を飼うべきです。
まとめ
私見ではありますが、犬を飼うべきではない人の特徴を5つご紹介させていただきました。
犬を飼うにためにはお金、根気、時間、体力が必要になり、犬のお世話は10年以上続きます。
また、犬を飼っていることで諦めなくてはいけないことも出てくるでしょう。
そういうことを全て受け入れられる人でなければきっと、犬を飼ったことを後悔すると思います。
ですから、犬を飼いたいと思ったらどうか冷静になって、自分は犬を飼うことに向いているのか、犬を飼ったことを後悔しないか、じっくり考えてみて下さい。
「きっとどうにかなる」という軽い気持ちで犬を飼い、犬を不幸にするのは絶対にやめて下さい。
全ての犬が最期まで幸せな犬生を送れることを願っています。