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飼い犬に嚙まれ死亡した乳児(英国)

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生後20日の息子を飼い犬に噛まれ、死なせた父親に裁判所「懲役刑は必然」(英)

2017/6/8  Techinsight


亡き息子の棺を抱える父親

2015年6月、生後わずか20日の男児がこの世を去った。
家族の飼い犬に襲われた悲劇の死であった。
突然の不幸により我が子を亡くした両親の悲しみは計り知れないが、このほど行われた裁判で男児の死は犬の飼い主である父親に責任があるとして「懲役刑は免れない」ことが明らかになった。
英『BBC』や『Metro』など複数メディアが伝えたところによると、2015年6月20日に英タインアンドウィア州サンダーランドにて生後20日目のレジー・リチャードソン君が家族のペットであるテリア犬に襲われ、病院に搬送されたが死亡した。
当初、レジー君の父ライアン・ヤング(32歳)は「テリアのような犬は飼っていない」と話していたが、今年6月5日にニューカッスル刑事法院で行われた裁判では「コントロールの効かない狂暴な犬を所有していた」ことを認めたという。
犬は事件後、殺処分を受けている。
レジー君の母マリア・ブラックリンさんは事件が起こった当日、身内の不幸があったために家を留守にしていた。
レジー君の葬儀では、水色の小さな棺を抱えるライアンの姿とその後ろで涙を流すマリアさんの姿が捉えられていた。
葬儀を執り行った教会の司祭であるシーラ・バンバーさんは、「家族に太陽の光をもたらしてくれるような明るく素晴らしい子供でした」と幼くして旅立ったレジー君への追悼メッセージを読み上げた。
ライアンは6月1日の公判前審問にも顔を出すことがなかったが、弁護人は「息子を亡くした悲しみがあまりにも深く、出廷することに耐えられなかったようだ」と擁護し「2015年6月以降、家族の誰もが非常に辛く悲しい日々を過ごしている」と述べた。
しかし裁判所では、ライアン自身は否定しているものの育児放棄の罪にも問われていることから、判事が「判決がたとえ延期になったとしても、実刑を免れるなどと思うべきではない。被告の懲役刑は必然である」とライアンに伝えている。
犬の飼い主として、幼い息子の命を奪った責任はいかなるものであろうか。
後日、判決が下される予定だ。
なお昨年4月には、米カリフォルニア州サンディエゴで生後わずか3日の赤ちゃんが飼い犬に噛み殺される事故が起こった。
体重44キロのアメリカン・スタッフォードシャー・テリアとグレート・デーンの交配種とされる2歳のオス犬は、家族と寛いでいた最中に赤ちゃんの母親がくしゃみをし、それに驚いて赤ちゃんに噛みついたようだ。
不幸にも赤ちゃんは搬送先の病院で死亡したが、このケースでは警察側は「悲劇的な事故」として見ているという。
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


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