お手柄!警察犬モモイシ号 人命救助貢献で野辺地署が感謝状
2017年5月15日(月) デーリー東北新聞社
太田泰文野辺地警察署長(左)から感謝状を受ける小山田松男さんと、警察犬の「ガルム フォン ハウス モモイシ」号
青森県警野辺地警察署(太田泰文署長)は12日、人命救助に貢献した警察犬「ガルム フォン ハウス モモイシ」号と、指導手の小山田松男さん(64)=おいらせ町在住=に感謝状を贈った。
感謝状を受けた小山田さんは「けがなく行方不明者を見つけられたことは、犬が一番喜んでいると思う」と笑顔を見せた。
モモイシ号は雄のジャーマンシェパードで年齢は10歳。
2歳の頃から警察犬として活躍しているほか、災害救助犬としても働くベテランだ。
小山田さんとモモイシ号に出動要請があったのは今月8日の朝。
六ケ所村で「90歳の母親が行方不明になった」と、女性の家族から同署に通報があった。
警察官や消防署員、村役場の職員や近所の住民約50人が捜索に当たったが、女性の行方は分からず、ベテラン警察犬に白羽の矢が立った。
到着したモモイシ号は、女性の持ち物のにおいを頼りに周辺の捜索を開始。
女性の足跡をたどるように周囲を捜し始め、約3時間後、急斜面の下で泥に足がはまり動けなくなっている女性を見つけた。
現場は女性宅から約500メートル離れた雑木林の間を流れる小川の近く。
うっそうと茂る草木が視界を遮っていたため目視での発見が難しく、モモイシ号の鋭い嗅覚が発見の決め手になった。
女性はけがこそなかったが衰弱しており、救助が遅ければ命を落としていた恐れもあったという。
同署で行われた贈呈式では、太田署長が小山田さんに感謝状を贈呈。
モモイシ号には特製の犬用ケーキが贈られた。
太田署長は「早期に発見できたのはモモイシ号と小山田さんのおかげ。活躍に感謝したい」とお礼を述べた。
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お手柄!警察犬モモイシ号
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