120匹も・・・「猫屋敷」に強制執行
2017年3月9日(木) フジテレビ系(FNN)
9日、埼玉・深谷市の住宅で強制立ち退きが行われた。
庭に積まれた大量のごみ。
玄関先には、ペット用のかごなどが散乱していた。
白い防護服などを着た女性などが、次々に家の中へ入っていった。
実は、2016年11月、フジテレビが取材した際、この家の中では、驚きの光景が広がっていた。
そこにいたのは、数え切れないほどの猫。
家主は、55歳の男性で、およそ10年前から野良猫を集めていて、このときにいたのは120匹。
まさに「猫屋敷」になっていた。
2016年、家主だった男性は「その子を保護しない理由はないよね。ほかの人が『不潔』って言ったって、でもここは安全だから、不潔で死ぬ子はいないでしょ」と話していた。
男性は、動物を救うことが自分の使命であるとかたくなに信じ、育てられる限界以上の動物を集めるいわゆる「アニマルホーダー」とみられている。
これまでに、300匹以上の野良猫を保護してはSNSで同情を引き、支援金を集めていた。
しかし、1年以上家賃を滞納していることから、今回、大家が100万円以上かけ、強制執行に踏み切った。
強制執行後の住宅の中を見ると、床中に砂が敷き詰められていて、床がトイレといった状態になっていた。
住宅の中では、死んだ猫が複数見つかり、保護された猫は1匹のみ。
近所の人によると、家主の男性は数日前、たくさんの猫を連れて家を出て行ったという。
埼玉県・動物愛護推進員の堀口 みゆきさんは「またこの状況をほかでやっていくのかなという失望感を持っています。やはりこれは、周りの人が、無関心ではなく、目を向けて防止していってほしいなと思う」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170309-00000984-fnn-soci